Q.なぜ砂糖は良くないのか?

今さら聞きにくい「よく聞く言葉」を詳しく解説します

基本のき今年はまれに見る猛暑到来ということで、一日中、冷たい飲みものが欲しくなります。
子どもたちは水や麦茶では物足りないらしく、口にするのは清涼飲料水等の甘い飲み物ばかり。
砂糖の量を考えると恐ろしくなりますが、健康に及ぼす影響としてはどのようなものがあるのでしょうか?
(福知山市 夏バテ気味の3児の母より)

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A.精神的な栄養にはなるけれど大量に食べると病気になる

答える人 中川信男

砂糖の害は大きく分けると三つ。
一つは、体を冷やす食べ物であるということ。
現代人は冷えについて無頓着で無自覚なことから、低体温の方が多いといわれています。
それは、エアコンが完備された環境や薄着になったということだけではなく、砂糖や加工食品などの体温を下げる食べ物を口にする機会が増えたことにも原因があると考えられています。

寒い地域で採れる食べ物は体を温め、暑い地域で採れる食べ物は、体を冷やす作用があるといわれていますよね。
日本では砂糖の原料であるサトウキビは主に沖縄で採れます。
つまり、砂糖には体を冷やす作用があるのです。
だからこそ、夏に甘いものが食べたくなるのですね。

二つ目に、砂糖の精白についてです。
砂糖に限らず、人工的に白くしている食品の特徴は、その精白過程でさまざまな薬剤を使っており、ビタミン、ミネラルが根こそぎ奪われてしまっています。
大切な栄養素が無くなるうえに薬剤が入るのです。
つまり、砂糖は食品ではなく自然界には絶対に存在しない、有害な食品添加物であるともいえるのです。

三つ目は、腸内の環境を荒らすという問題です。
砂糖を摂ると胃腸の動きが止まる「糖反射」という反応が起こります。
だから便秘になるのです。
砂糖の主成分であるショ糖(果糖+ブドウ糖)は、体内に入るといろいろと悪さをし、腸内細菌中の悪い菌を増やします。
そこで、甘いものを食べるときには食物繊維を同時に摂ることが重要なのです。

砂糖を多く使った甘いものをたくさん食べた翌朝、肌はどんな状態ですか?むくみや気だるさを感じる人もいれば、頬やおでこが荒れる人もいるかもしれません。
肌の糖化は、酸化以上に悪いとされ、たるみや黄ばみ、乾燥によるシミの原因になることもわかっています。

白砂糖を摂取すると、脳内では脳の神経伝導体であるドーパミンが大量に放出され、血糖が急激に増えたのち、セロトニン(幸せ物質)が分泌されます。
甘いものを食べると、幸せと感じるのは、こういった仕組みからなのです。

一方、白砂糖は血中に取り込まれるのが早く、血糖値が急上昇するため、低血糖症を引き起こす原因にもなり、大量に摂取すると気分的にネガティブになり、鬱になりやすいことも報告されています。
また、カルシウムの働きを奪うので、虫歯や骨が弱くなったり、心臓病、がんを誘発しやすいともいわれています。
危険な白砂糖の量は、人にもよりますが、なにごともほどほどにしておくに越したことはないでしょう。