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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【Vol.63】2012年を振り返る

投稿日:

ついこの前、新年を迎えたはずなのにもう師走…。時代と意識の変化が激しいこの数年、時間の経過がとても早く感じますね。読者の皆さまは、いかがお過ごしでしょうか。今回は、皆さまと一緒に今年2012年を振り返って学び、来年からのあり方について考えてみようと思います。

それでもなお、原発を考える
大震災から2年近く経過し、当時の緊張感はかなり失われてきました。あれだけ反対された原発も熟慮なく再稼働してしまい、政府側から出てくる情報という情報が、ねつ造されようと努力されたのか、単にケアレスミスなのかはわかりませんが、正しくもなく、また参考にもならないことばかりということで辟易とされていらっしゃる方も多いのではないでしょうか。ひとつ、仮定の話をしますので不愉快かもしれませんがお許しください。よからぬ気持ちを抱く人が日本を破壊しようと画策していたとします。高度で難しい兵器を準備しなくても簡単に狙えるポイントが54カ所もあります。海から容易にアクセスできる立地条件、夜になれば海側の警備などないに等しい状態です。うち、いくつかは既にぼろぼろで、その処理には何十年もかかるほど、酷い壊れようです。そこにちょっとした爆発物を仕掛けることができたらどうでしょう。津波対策がいくら万全でも、原子炉が何層にも守られていようとも、露出した配管の1つ2つが機能しなくなるだけで、この装置は手に負えないほどの暴走を始めます。この国の食糧を生産する耕地を汚染し、子どもたちのDNAを破壊するためにそれほどの努力はいらないのです。絶えざる技術革新を否定するなんてナンセンスでバカのいうことだとこき下ろされたとしても、やっぱり手を出してはいけないものが存在するのです。いくら技術的に改良が進んでいったとしても、統制・管理や情報公開に関与する人間に高い倫理観と利害を超越する強い意志が存在していないことが明らかな状態で、私たちは暴走する核から完全に自由になることはできません。ましてや、核廃棄物を処理、処分する技術すら確立しないまま、危険なゴミは何千年分も積み上がっています。景気さえ良くなれば何とかなるという思想は、完全に過去の遺物であり、今世紀になじみません。景気のために様々なリスクを国民に許容させ、しかし景気は回復しないのであれば、リスクだけが蓄積されていくというのは法則であり、抗うことはできないのです。ウソはあくまでウソであるという当たり前のことが、2013年には明らかになってくることを望んでいます。

人と人が、ともに支え合うこと
弊社がこの冬発売した電磁波(電場も磁場も両方)カットできるホットカーペット「らくなちゅらるホットカーペット」は、先月もご報告したように主要部分を福島で、またすべて手作業で縫い上げています。今年に入ってから、単に緊急的なプレマ基金による一方的な支援という段階を超えて、一緒に被災地で仕事を作り出してゆくことができたらという一念ですすめたプロジェクトでした。他にも同様の動きをされているシャツメーカーさんがおられて、一生懸命に取り組んでおられる様子をテレビで知りました。その社長と従業員の皆さんの強い一貫性が福島の皆さんの希望となっているのです。私はその「鎌倉シャツ」さんの8年近いユーザーでもあり、これからもずっと買い物し続けようと決めました。人はお互いに支え合い、そして誰かの役に立っているという実感を得たときにこそ生きている喜びを感じることができます。お金だけで人が生き甲斐を感じることは決してなく、ただ現金を渡しても、またはスローガンを声高に叫んでみても、原発事故被災地に未来はありえません。正直を申し上げますと、私たちはこのような製造を含むアクションにはまだまだ規模が小さすぎて、やれることにも、その範囲と資金量にも限界があります。それでも、夢物語を少しでも現実にしていけるだけのお客さまのご支援とご理解に支えていただきながら、私たちの事業そのものの可能性を広げてゆけるよう、来年も努力し続けます。

さあ、物流センター大移転
私たちのような小さな会社でも、物流センターの引っ越しとなると大変です。現在、600坪の面積に約9千500アイテムが鎮座しており、金額にして約2億円分の在庫があります。10年間親しんだ兵庫県西宮市のセンターから、大阪府堺市の新しい倉庫に年末年始の休業期間を使って移転することになりました。この物量ですが、なんと10トントラックで100台分と見積もられていて、とてもそのまま移動できる量ではありません。この12月は出来る限り身軽に倉庫移転できるよう、在庫ゼロを目指して年末まで走りきる覚悟です。古巣を離れるのは意識の面でも物量の面でも大変ですが、移転後は高精度なシステムを使った賞味期限管理や検品などが実現します。新しい倉庫の稼働が落ち着けば野菜類、冷蔵、冷凍品などの扱いを順次増やしてまいります。「プレマには常温品しかないので、野菜などは別のところで買ってます。ぜひ取り扱いしてください。」と何度も要望をいただいていましたが、今までの倉庫はアパレルを主体とする千趣会さんの運営でしたから、どうしても生鮮食料品の取り扱いは叶いませんでした。移転後はもっとお客さまに身近に、気楽にいろいろなものをワンストップでご注文いただけるように品揃えを広げていくことができます。まさにこれが今年一年、いやプレマの過去のリセット!ということになります。どうぞこの創業13年目の、過去に一度もない超リーズナブルになる機会に、お買い物をおすすめください。

- 中川信男の多事争論 - 2012年12月発刊 Vol.63

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