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転ばぬ先の栄養学

【Vol.39】「カルシウムと健康について」その12運動不足とカルシウム

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 運動不足になると、カルシウム代謝異常がおこり、骨が脆くなるということはよく知られていることです。脳卒中、急性脊髄灰白髄炎、脊髄損傷や骨折、歩けなくなるほどの関節炎、あるいは重症疾患など、ベッドで寝たきりになるととくに、骨が脆くなっていきます。これを不動性骨粗鬆症といいますが、症状として、骨や筋肉の萎縮が生じ、骨から血中へのカルシウムやリンの放出が増加して、高カルシウム血症、高リン血症になります。

 これらの治療には、まず、もとになる病気を早期に治す必要があることは当然ですが、動ける部位はできるだけ運動させることも必要です。

 高カルシウム血症になっているのは、骨のカルシウムが溶け出しているからであり、これを食い止めるには、腸管からのカルシウムの輸送を多くする必要があります。病院ではカルシウムの投与をおこなったりしますが、これが進んで重症になれば、腎石灰化症で結石ができはじめ、腎不全にいたるような場合にはカルシウムやビタミンDなどの投与を中止し、低カルシウムと高リン酸液の点滴をすることもあります。こういうことにならないように、毎日食べる料理の中に、安全で吸収性の高いカルシウム剤を添加し、普段からカルシウムが不足しないように心がけることをお奨めします。

 それによって、骨からのカルシウムの流出が食い止められ、加えて、毎日、適度な軽い運動をすることによって、骨が強化され、免疫力も高められることから、健康で病気にかかりにくい身体を保つことができるようになるのです。

 私たちは、二本足で地面を踏みしめることによって骨が丈夫になります。
体重を常に足の裏に負荷させることによって、骨もその重さに対応できるようにと反応し、必要な栄養を蓄えていきます。ゴロゴロと寝ころがってテレビを見ながら、甘い菓子を食べているのでは、骨なし人間をつくっているようなものと言っても過言ではありません。

山口清道

山口清道氏
日本予防医学研究会理事、フルボ酸・腐食性物質機能研究会会長。大手企業や新聞社、薬剤師会、教育委員会その他の各団体が主催する講演会で講師を務め、『食品破壊の実態』『カルシウム不足の脅威』などをテーマとする講演回数は1000回を越える。
現在は講演活動を休止し、食品科学研究所・BAOBAB代表、株式会社バオバブ代表取締役として、イメージ商品が氾濫する現代における、ほんもの食品の研究開発に取り組む。

- 転ばぬ先の栄養学 - 2010年11月発刊 Vol.39

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