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エシカルファッションライフ

【Vol.97】エシカルの本当の基準

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こんにちは! Liv:ra デザイナーの小森です^^

季節はすっかり秋ですね。ギラギラした活動的な夏も好きですが、芸術や読書などを楽しみぐっと内面世界に入っていく秋、私は大好きです。このまま秋が深まっていき、徐々にセンチメンタルな気分に浸るのが楽しみですね。

さて、エシカルファッションのお仕事をしていると、よく“いったい何がエシカルの基準なの?!”と聞かれることがあります。たとえばエシカルファッションと謳っていても本革を使っているブランドがあります。本革で丁寧に作られたものはずっと長く大切に使えるからエシカルだということでそのブランドは本革の商品にエシカルというメッセージを込めているわけです。そんなことを言ってしまえば、別にエシカルと謳っていなくても古着はエシカルじゃないの? もっと言えば服を買わない人が一番エシカルじゃないの?と、疑問は膨らんでいきますね。
実は私も仕事をしながら疑問に思っていた時期があります。実際究極のエシカルといえば新しいものを増やさないことじゃないだろうかと自分のしていることに矛盾を感じたこともありますし、完璧なオーガニックのものを作ることと自分のクリエイティブ魂の間でジレンマに陥ったこともあります。
ですが、約2年半このお仕事に携わり、自分なりの答えを見つけることが出来ました。エシカルであるいうことは、心を込めたかどうかということだと思うのです。
私たちはつい目に見えるものしか見ない癖がありますが、これからものづくりをするにあたって本当に大切なことは見た目だけではなくちゃんとそのものに自分の心を込めているかどうかではないでしょうか。
その商品を買った誰かを幸せにするために売られているもの。
ただ自分の生活のために売られているもの。
たとえ見た目は全く同じ商品でも、作った側がそのものに“どんな想いや価値”をつけているのかでその商品は全く別物になると思うのです。
だから、たとえば素材がオーガニックでなくても、フェアトレードでなくても、エシカルなものはたくさんあるし、逆にオーガニックでフェアトレードでもエシカルでないものもたくさんあると思います。
先ほどの本革のブランドは、きちんと“長く使ってもらうことでその人も世界もよりよくしたい”という愛が込められているのでとってもエシカルなのだと私は思います。

これはファッション以外にも言えることで、たとえば私は食べるものもオーガニックやマクロビ料理が大好きなのですが、もしもそこのオーナーさんが悪口や否定の多い人でハッピーを感じられなければそのお店には行きません。逆に、素材はまったく気にしていなくてもいつも笑顔で迎えてくれて、おいしいお料理を出してくれる行きつけの小料理屋さんはたくさんあります。
素材という目に見える違いは大切な判断材料ではありますが、それにこだわりすぎると本質を見失う可能性があると思います。素材よりも一番大切なことは、そのものに作り手の愛やハッピー、よりよいものを作ろうとする努力、幸せを与えたいという願い、などの作り手の心がちゃんと入っているかどうかだと思うし、それがエシカルだと私は思うのです。

そう考えれば特別に言葉にしなくてもエシカルなものは身近にたくさんありますね。そうなんです。私たちは社会をよりよくするために気負わなくても、シンプルにいつもの自分の生活圏でこれ良いな、気持ちいいな、と思うちゃんと心の入ったものを選択していけばそれだけできっとエシカルなんです。

次回から何かを買う際は、それにどんな心が入っているかをしっかり感じてみてください。そして出来る限り愛やハッピーを感じるものを選択してください。その商品はあなたに小さな幸せを与えてくれますし、その選択の連続はあなたを必ず幸せにしてくれると思います。

小森 優美

株式会社Highlogic 代表
「楽しく世界を変える」がコンセプトのオーガニックコットンブランドLiv:ra デザイナー。
世界を変えるパワーはカラフルでハッピーなんです。
http://yumikomori.com

- エシカルファッションライフ - 2015年10月発刊 Vol.97

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