抵抗を越える

らくなちゅらる通信1月号・2月号で「思うように動けないのはなぜ?」というタイトルのインタビュー記事を掲載いただきました。その記事では囚われている感情を手放すことが、人生全般にどう役立つかについてお話ししましたが、今号の記事は「動く・行動する」に焦点を絞った内容をお伝えします。

「しなければならない」と思いつつ、面倒だ、気が重い、難しい、避けたいなどと感じて行動に移れないとき、あるいは実行はしているけどなかなか進まないというときがありますね。このような感情は抵抗(抵抗感)と呼ばれます。抵抗を乗り越えて行動に移るためには強い意志力が必要に思われます。ですが、心の中の抵抗を軽減すれば、思っていたほどの意志力を要せず実行できることが増えてきます。

 

抵抗の解放

今、しなければいけない、する必要があるなどと思っている行動を思い浮かべてみてください。心の中に重たい気持ちが浮かんできたなら、抵抗があるということです。「早く取り掛からなければ」のような焦りや重圧感と呼ばれる感情かもしれません。「順調に進まなかったらどうしよう」といった不安の場合もあります。身体のどこかに心地悪い感覚があるかもしれません。まずはその気持ちや感覚を、そのまま感じてみましょう。

そして抱えていた重荷を下ろすように、あるいは心の中の握り拳を緩めるように、ふっと力を抜いてみます。イメージや意図だけでおこなってもいいし、実際に手でそのような動作をしてみてもかまいません。いくらか力が抜けたら、また同じ行動を思い浮かべます。抵抗が残っていたり再び浮かんできたら、もう一度同じことを繰り返します。

行動を思い浮かべても最初ほど抵抗がないこと、気持ちが軽くなっていたり前向きな気持ちが増えていたりすることを自覚したら、すぐに(あるいはなるべく近いうちに)最初の一歩を試します。行動に移ると、心と身体のエネルギーに流れが生まれ、思っていたよりスムーズに進められるでしょう。

抵抗の解放に取り組んでいる最中には、思い浮かべた行動を実行すると決めようという意志や努力は必要はありません。抵抗が解放されれば、たいていは自然に実行に移れます。「しなければならない」が思い込みだった場合は、抵抗を解放した後、しないことを葛藤なく選ぶか、より新たな選択肢に意識が向くということもありえます。

部屋を片づけなければと思いながら、なかなか手をつけられずにいたが、抵抗を解放してみたところ、「まずはできる範囲で取り掛かってみよう」と始めることができ、意外にサクサクと進められた、などの体験談を聞くことは多いです。

 

抵抗を軽減する心がけ

「しなければいけない」という思考はプレッシャーを生み、抵抗を増幅し、行動に移ることをさらに難しくしている場合があります。興味があって始めたいことや、望ましい目標も、具体的な行動を意識した時点で「しなければいけない」と抵抗を生みがちです。自分に強制するより「まずできる小さな一歩は何?」「その一歩をいつしてみる?」と問いかけると発想や行動を引き出しやすいです。先述の方法で抵抗を解放したら、心のなかの軽くて流れのある気持ちを見つけて注目してみましょう。「しなければならない」という重い気持ちより「やってみよう」という軽い気持ちのほうが行動を促します。

また身体的なアプローチを併用することもお勧めします。この通信の過去の記事にも、身体エネルギーを活性化して行動を促進するものがあると思います。

セドナメソッド認定コーチ
安藤 理(あんどう おさむ)

制限的な感情を解放し心の自由を生み出す手法の翻訳書「人生を変える一番シンプルな方法―セドナメソッド」監修者。
日本で唯一、米国セドナ・トレーニング・アソシエイツから認定されたセドナメソッド・コーチ。
電話等での個人セッション、東京と関西でセミナーやセッションを実施している。
http://andoo.info