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四万十発 田舎暮らしの話

【Vol.10】~食にこだわって~ 第三回 畑編

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 「自然豊かな田舎で子育てがしたい」と、
四万十川(高知県)の流れるまちにたどり着いて13年目。
自給自足を目標に、どたばたわいわいの毎日を楽しむみりんの両親。
まだまだ新米田舎人ですが、田舎ののほほんとした風を、みなさまの元にお届けしていきたいと思っています。

13si_10_02.jpg 家から車で数分のところに二千坪ほどの畑があります。整体を受けに来られる方が、ご好意で貸してくれているのですが、地代はなし。とれた野菜を届けると「おかげでおいしい野菜が食べられる」と逆に感謝され、なんともありがたいことです。

四月~五月は、夏野菜の植え付けに忙しいときです。なす、きゅうり、トマト、ピーマン、とうもろこし、かぼちゃ、スイカ、レタス、大豆、にがうりなどなど。ポットに種をまき、家のビニールハウスで育てた苗を、石灰をまき牛糞や鶏糞などの有機肥料を入れた畑に移植します。農薬を使わない代わりに、虫除けのネットをトンネル状にして掛けてあります。青虫は一匹ずつ手でとって鶏へのおみやげです。除草剤も使いませんから、草はよく生えます。ひけるだけは、ひきますが、あとは共存!あまくておいしい野菜が穫れます。宅配で親族にも送り、ご近所におすそ分けも。100%以上の自給率です。春から初夏にとれるのは、たまねぎ、スナックえんどう、えんどう、にんにくなど。この季節のBGMはうぐいすやひばりのさえずり、さわやかな風の音。気持ちのいい季節です。

十数年前にこの場所で畑を始めたときは、かやの根がぎっしりで、鍬では歯が立たず、つるはしで耕していました。まさに「開拓」という言葉がぴったり。当時、わたしは常勤の臨時教員をしていたため、持ち帰りの仕事や家事労働もあり、土日の畑作業は、正直なところ負担でした。夫の「畑に行くぞー。」の声にため息。土日が雨だとうれしかったりして…。今は、二人のわが子も家を離れ、仕事も週に何日か近所の小中学生の勉強をみているだけで、時間にも気持ちにも余裕があって、畑仕事を楽しむゆとりが出てきました。

この四月には、ひのき柱の畑小屋が完成。ひのきの丸太を「使わんかえ?」と言ってくださる方がいて、ありがたく頂戴し、丸太の皮を削るところから始まり、十畳ほどの小屋を夫婦二人でせっせと建てました。収納式の折りたたみテーブル兼仮眠用ベッドも作り、最近は、朝からお弁当を持って畑へ出かけることも多くなりました。畑仕事も大工仕事も、初めは素人ですが、経験を重ねれば、それなりに腕を上げていくものです。夫いわく、「何でも人がやっていることなのだから、やってできないことはない!」

毎年、自給自足の範囲が広がっていくのですが、昨年は、黒砂糖作りがメニューに加わりました。夏に大きく成長したさとうきびを冬に刈り取り、近所の製糖小屋に持ち込みました。搾り機にかけ搾った汁を一晩かけて煮詰め、ビタミン・ミネラルたっぷりの黒砂糖が出来上がりました。すべて手作業。年の暮れ迫る寒い季節の徹夜作業ですが、精製された白砂糖とは違い、深みのある黒糖の味は格別で、疲れはどこへやら。今年は、大豆ととうもろこしをたくさん植えました。とうもろこしは、鵜骨鶏の飼料に。大豆は、豆腐や味噌に加工する予定です。我が家でも「手前みそ」に挑戦です!

食は生きていく基本。安心できるものをおいしく食べたいものです。

- 四万十発 田舎暮らしの話 - 2008年6月発刊 Vol.10

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