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四万十発 田舎暮らしの話

【Vol.8】~食にこだわって~ 第一回

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「自然豊かな田舎で子育てがしたい」と、
四万十川(高知県)の流れるまちにたどり着いて13年目。
自給自足を目標に、どたばたわいわいの毎日を楽しむみりんの両親。
まだまだ新米田舎人ですが、田舎ののほほんとした風を、みなさまの元にお届けしていきたいと思っています。

「豊かな自然の中で子育てがしたい。」と、四万十川のほとりで暮らし始めて、あっという間に十三年がたちました。
 高知市中心部から、山と海を見ながら車で二時間半。県西部に位置する四万十市は、四万十川の中・下流域に広がる人口三万七千人の小さな市です。「日本最後の清流」としてテレビで紹介されて以来、観光などで訪れる人も多く、また、広い汽水域(海水と淡水が混ざり合う水域)を持つことで、全国トップレベルの魚種を誇る四万十川がゆったりと流れています。

 神奈川県横浜市で育ち、小学校の教員をしていた私が、調理師の夫と結婚して住んでいたのは、家賃十三万、3DKの五階建てマンション。夫は、日中レストランにチーフコックとして勤め、夜は自分でとんかつ店を営んでいました。当然、私も学校での仕事の後は、家業の手伝い。子どもが生まれてからは、それはもう多忙極まりない日々でした。保育園へ子どもを迎えに行き、おんぶして店の仕込みと夕食作り。寝かしつけた後は、接客しながらカウンターの隅でノートにペンを入れ、片づけをして家にたどり着くのは夜中。下の息子はアトピーだったので、保育園へ持参する除去食作りと…。朝から晩まで、ばたばた走り回っていました。さらに「わが子も教え子も大好きだから、社会的な問題にも無関心ではいられない」と、休みの日に出かけることもしばしば。子育てでも仕事でも、手を抜きたくない完璧派でした。(過去形です!)充実していましたが、家族は、別のものを求めていたかもしれませんね。

 自然大好きの夫は、学校の長期休業には、キャンプ道具と家族をワゴン車に乗せて、北は北海道から南は九州屋久島まで、「田舎暮らしにいいとこないかなあ」と日本各地への旅を楽しんでいました。どこに住んでも生計を立てられるようにと、整体の学校に通い、中国へも勉強に行き、整体師の資格を取り、夢の実現に向けて着々と歩みを進めていました。

 そして、十三年前の春、夫は意気揚々と、私は仕事への未練を引きずりながら(笑)この地へ引越し、家賃三万五千円、庭付き5DKの借家での新しい生活が始まったのです。近所の人たちも子どもたちが通う学校の先生たちも、それはそれは温かく私たちを迎え入れてくれました。その後すぐ近くに家を建てました。二分歩けば四万十川、五分車を走らせれば太平洋、見渡せば緑の山々。

 次回から、豊かな自然に囲まれたところで、安全で美味しい「食」にこだわって楽しくのんびりと自給自足のレパートリーを拡大しつつある私たちの暮らしぶりお伝えします。田舎の心地よい風も一緒に届きますように…。

- 四万十発 田舎暮らしの話 - 2008年4月発刊 Vol.8

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