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感情のレッスンと実践

【Vol.53】感情はどこからくるの?

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 人の日常生活の90%は無意識の行動です。食べ物の好き嫌いも、誰が好きで誰が嫌いかも、今日の気分もほとんど無意識に反応しているということです。この無意識の中にある信念は自我の完成とともに形成され、だいたい7歳前後で出来上がると、その後の人生に強力な影響力を与え続けます。そして、無意識の中の信念からマイナス感情も出てくるのです。

 自分を変えることはこの無意識の信念を変えることに他ならないので、実際はほとんど不可能です。なぜなら、意識で無意識を変えることは難しいからです。人は生まれ持った性格や才能、努力ができる環境かどうかでほとんど運命が決まってしまいます。しかし、世間には運命を変えた人達が確かに存在します。その人達に共通するのは、様々な困難を伴いながらも、自分の中の何かを変えることができたということです。ではどうやって自分を変えることに成功したのか? その方法は何かを過去の事例から見てみると、だいたい3つの方法があることがわかります。

 1つは、頭で、「理屈で納得するという方法」です。例えば、中世では人々は太陽が地球の周りを回っていると固く信じていました。もし、地球の方が太陽の周りを回っているなどと口にしようものなら、笑いものにされるのはまだましで、悪くすると火あぶりの刑にされることもあったのです。コペルニクスが地動説を証明し、大航海時代になり地球が丸いことを多くの人が実感してからようやく人々は間違った信念を変えることができました。つまりこの方法は少し時間がかかります。

 そして、2つ目の方法は、「奇跡を体験する」ことです。例えば、重い病気があっという間に治ってしまうとか、ビルの10階から落ちたのに怪我ひとつなく生きていたとか、常識では考えられないことが起こると、無条件に信念が変わります。頑固な人であれば、すぐに信念は変わらなくても、信念に揺らぎが起こります。奇跡には人の信念を変えてしまう力があります。奇跡を体験することは、自分を変えるためのとりわけ有効な手段ということになります。

 しかし、ここで1つ大きな問題があります。それは、重い病気が見る間に消えてしまうとか、飛行機が落ちたのに生きていたとか、そんなことは普通の人にはめったに起こらないということです。確かに奇跡を体験できれば、無意識の信念は変わることがあるかもしれません。でもそれがめったに起こるものではないのであれば、それは意味のない方法です。

 でも、本当に奇跡はめったに起こらないものなのでしょうか。前回の号で書いたように、地球の46億年の年齢を1年間に換算すると、今の人類が地上に現われたのは、大晦日の12月31日の夕方ごろです。かつて地球は自転が速くいつも強い風が吹き、またいつも姿を変え続け不安定な状態でした。それで長い間人は文明を築くことができませんでした。6500万年まえに恐竜が絶滅したように、ヒトより前に現われた多くの種も絶滅していきました。さらに、南極の氷を調べてみると、過去7600万年間に少なくとも171回の地球磁場の逆転がありました。最後に起こったのは78万年前です。7600を171で割ると44万年ですから、もしかすると何時また磁場の逆転が起こってもおかしくはない状況なのかもしれません。

 さらに、地球は太陽の周りを秒速30キロメートルという猛スピードで移動しています。この秒速30キロというのはジェット旅客機の10倍以上のもの凄い速さです。しかも同時に1秒間に500メートルの速さで自転しています。時速1800キロ! 私たちが乗っている地球は、宇宙空間をこんな恐ろしいスピードで突き進んでいるのです。そう考えると、毎朝あたりまえのように太陽が地平線から出て、あったかい布団から起きて食事をし、小さいことでぐずぐず文句を言いながら学校へ行ったり、仕事へ行ったり、そんな日常は少しもあたりまえではない、とういう気がしてきます。奇跡的に偶然がいくつも重なり、なぜか都合よくここに私たちは存在しています。普通に泣いたり、笑ったり、怒ったりできるのも、あまりにも幸運な偶然と偶然の産物です。

 つまり、今の囚われている現実から、一つ上の階層に視点を上げことができれば、人は信念を書き変えることができるということです。少なくとも信念に揺らぎがおこり、無意識の中の情報を書き換えやすくなります。

 日常の中に奇跡はあります。自然の何気ない美しさに気づくことができれば、人は日常の中に奇跡を見つけることができるはずです。

 運命を変える3つ目の方法は次回お話ししたいと思います。


矢吹 三千男

矢吹 三千男氏
生来の虚弱体質で16歳の時に十二指腸潰瘍を患い、ヨガと占いにはまる。二十歳の時には身長が175センチで体重は50キロ。いつも複数の薬を持ち歩く。様々な健康法を実践するもほとんど効果なく、ようやく食養生で体質改善に成功したのは30代も半ばを過ぎていた。その時、生まれて初めて「健康」を実感する。製薬会社勤務などを経て、その後バッチフラワーに出会い、現在(株)プルナマインターナショナル代表。
著書『感情のレッスン』文芸社刊

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- 感情のレッスンと実践 - 2012年2月発刊 Vol.53

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