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くま先生のすこやか診察室

「子どもも親も、家族みんなの笑顔と幸せのために」総合医療くま先生からのメッセージ

統合医療やまのうち小児科・
内科医師

山内 昌樹 (やまのうち まさき)

小児科医として勤務していたが、西洋医学の素晴らしさを感じつつ心から望む医療と現実のギャップに悩み、軽度のパニック障害を経験。YHC矢山クリニックで小児科 を担当し、病気の真の原因を学ぶ。お母さんの自己肯定感を取り戻すことが家族みんなを笑顔にし世界を平和にすると確信している。
〒849-0915 佐賀県佐賀市兵庫北5丁目8-7-2
0952-33-8500
http://www.yamanouchishounika.jp/

【Vol.101】全てに◯(マル)をつける

投稿日:

自己肯定感を高めることが幸せになり、子育てもうまくいく秘訣として紹介してきました。そうはいっても育児でついイライラが爆発したり、ずっと子どもと一緒にいると自分だけが取り残された感じがしたり、仕事をしていても、人間関係で悩んだり、毎日同じことの繰り返しで、気分が落ち込んだり、ため息ばかりついていたり、どうせ自分なんてと自己肯定できないことがあると思います。僕自身も、イライラが止まらなかったり、今日はブルーだなぁと感じることがあったりします。そういう時は以前、このコラムでも紹介した自分の感情を肯定する方法を実践しています。

(らくなちゅらる通信vol.90扁桃体の再教育と引き寄せの法則3で紹介した方法● 書籍「魂レベルですっきり解決」 みやがわみちこ著自分の中にわいてくる感情ひとつひとつに、『いいよ いいよ それでいい』と言ってあげる。『本当にそれでいいのかな?と不安になる気持ちも、いいよ いいよそれでいい。 そう思って、それでいい。』『自分がどんな感情を感じても、いいよいいよ それでいい。 あるがままで、それでいい。』自分の感情をいったん全部受けとめる。自分の感情と戦わない。これが究極の認め方だよ。)

この方法は、日々の診療でも、精神的なストレスを持つ患者さんに紹介しています。自分でも徹底的にやっていて、あることに気づきました。自分が認識できる世界は、「目に映ったもの」「五感が認識したもの」「テレビや新聞やインターネットから得た情報」「自分が思っている世界観」などです。結局自分の内面のすべてイコール世界そのもの、宇宙そのものなんです。自分の内面に湧き上がった思いや思考をすべて肯定するということは、自分の外側の世界もすべて肯定するということなのです。

頭はいつも差(違い)を見つけては、自分が良いと思う方に◯、嫌だと思う方に× をつけています。それって実は、宇宙の営みに対して、抵抗し、反抗し、裁いているのと同じです。宇宙にケンカを売って、様々なものにダメ出しをして、自分の周囲をなんとか自分の思う通りにコントロールしたいと思っているのです。それに気づいた時「うわっ、なんて傲慢だったんだ」と思いました。

自己否定する人は、宇宙の営みの一部である「素晴らしい」はずの自分にダメ出しをして、人に合わせないといけない、空気を読まないといけない、どうせ自分なんて、と言っているのです。自分を卑下しているようで、実はすごく傲慢なことなのです。 宇宙を神様と読み替えてみてください。そんな人が幸せな自分を見つけられるでしょうか?

もうあきらめましょう(笑)。どんなに言い訳してみても、みんな、素晴らしい宇宙の営みの一部なのです。尊敬するあの人も、大嫌いなあの人も、世界で起きている心温まる出来事も、悲しい出来事もみんな宇宙の営みの一部です。

すべての人や出来事に対して、まあいいか、そんな人もいる、そんなこともあるよねと認めて、「みーんな○(マル)」と心の中でつぶやき続けてみてください。

山内昌樹

医師 山内昌樹氏
平成19年まで一般小児科医として診療を行うかたわら、統合医療を志しYHC矢山クリニックで小児科を担当。平成22年12月佐賀市内に『統合医療やまのうち小児科・内科』を開院。
医師となってから、重病の患者さんが劇的な回復をすることや子どもの生命力の素晴らしさなどを経験するも、個人差を考慮しない画一的な治療、ステロイド薬や免疫抑制剤の副作用など、西洋医学の限界を感じる。
漢方薬や代替療法と西洋医学を融合して治療を行うYHC矢山クリニックで小児科を担当、病気の真の原因を学び、実際の診療で効果が見られることを経験。

- くま先生のすこやか診察室 - 2016年2月発刊 Vol.101

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