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Mie's マクロビ通信

【Vol.62】自然を観じる

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 今年も残すところあと2ヶ月になりました。2012年の12月21日にマヤ暦のカレンダーが終わる事で、新しい時代への扉が開こうとしているという情報をよく耳にします。確かに2011年の3月11日以来、何かが変わる必要性をたくさんの人が感じていることも事実です。何かを変えなきゃいけないのだとしたら、やっぱり私たち一人一人が自然界の中の一部であり、この地球は人間が中心でものを考えるのではなく自然と調和をとることに意味があるようにそう感じています。

 さてさて。今月は私がこの秋に気がついた事を少し書かせて下さい。 マクロビオティックでは私たちは食べた物で出来上がっていると学びます。だから何を食べるのかを考える。なりたい自分になるために食べ物を選択するという癖を身につけていきます。マクロビオティックを実践するととても食べ物にこだわった生き方をしてしまうのが本当のところです。でも、マクロビオティッックではもうひとつ大切なことを教えてくれています。それは私たちは環境に影響を受けているということです。私たちは今生活しているその環境からも影響を受けているのです。

 私の言葉でマクロビオティックを解釈すると、私たちは振動を感じその振動で動いているから、食べ物で受け取る振動と、環境から受け取る振動の、二つの影響を受けているということです。

 そう。どんな空間に身を置いているのかというのはとっても大切なことになるのです。

 私たちは自然=宇宙とひとつであるということ。大いなる目に見えないエネルギーを拒む事なく、受け取る事が出来れば私たちの生命は一人一人が輝くということです。

 最近、こんなことがありました。遊びにきてくれた生徒さんが「最近寂しいんですけど、何を食べたからでしょうか?」と。 そう。食べ物が全てと考えるとこの質問の意味もよくわかります。マクロビオティックでは悲しみを生み出す食べ物があり、そして悲しみを生み出すカラダの状態があると学びます。 例えば悲しみの場合。腸が停滞していると悲しみや寂しさを生み出すと学びます。「便秘してない?最近ちゃんとおトイレに行ってる?」もしくは「お砂糖のはいったものをなにか食べてないかしら?」そんなやり取りをするのが通常です。

 でも…違う角度からみてみると寂しくなるのはやっぱり秋だから…でしょうか。夏のようにサンサンと太陽がまぶしいぐらいに輝き活動的になるそんな環境から少しずつ、日が沈むのも早くなり一雨ごとに涼しくなっていく、もうすぐすれば木の葉が色づきはらはらと落ちてくる、そんな季節のエネルギーはやっぱり物悲しい感じですよね。

 そうそう。先週末に江の島に行ってきましたが、夏の海とは違ってやっぱり少し寂しい感じがしました。秋だから…。

 私たちは明るくて元気でワクワクする事だけがいい事のような錯覚に落ち込みやすいのですが…必要以上に悲しくなるのは別として、楽しかった時間のあとにちょっぴり寂しく観じるのもまた必要なことなのかもしれません。

 命が芽吹く春。勢いを観じなんだかワクワクしたり大きな花がいっぱい咲く夏。活動的で開放的、そして夏の終わりから秋にかけては少しゆったりと時間が流れ、ちょっぴり寂しくなったり寒くなって、動物達が冬眠をはじめるともっともの静かであまり動かない感じ。そう。1年を通して自然界はこんな風に変化しているのです。

 いつも一緒ではなく変化しているのです。マクロビはこの変化を楽しむ事を教えてくれています。そしてこの変化と一緒に私たちも変化することを教えてくれています。

 秋になったら秋を楽しむ。その季節にあった気持ちを育ててみる。そんな風にマクロビの生活を取り入れてみるとじつはそれが自然治癒力を高める助けをしてくれるのです。 季節にあった過ごし方。それが自然のリズムに合わせた生活の仕方です。夏が終わって秋が深くなってきたら少し哀愁を観じてみるのもいいかもしれませんね。自然界はきっと夏とは違ったメッセージを私たちに送り続けてくれているはずです。

 そんな意識で空を眺める事もマクロビの生活の取り入れ方なのです。

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レンコンクルミン

レンコンの通す力を取り入れて風邪予防に

材料
レンコン:150g(1カップ)
胡桃:1/4カップ
お水:1/4カップ~
金ごまペースト:小さじ2
豆乳:大さじ2
麦味噌:小さじ1~


作り方
(1)レンコンは乱切りにします。

(2)胡桃は炒って食べやすい大きさに切ります。

(3)お鍋にレンコンを入れて1/4 カップのお水を加えて弱火でじっくりと火を入れます。
 
弱火でじっくりが美味しさの秘訣です。

(4)すり鉢に金ごまペーストと豆乳、麦味噌を入れて混ぜ合わせます。
レンコンのゆで汁が残っていたら加えましょう。

(5)(3)のレンコンと(2)の胡桃を(4)に加えて混ぜ合わせます。

(6)(3)に(5)を加えて味を調えます。

中 美恵

中美恵(なか
みえ)氏 1997年に、マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。

中美恵公式サイトはこちら>>
 

- Mie's マクロビ通信 - 2012年11月発刊 Vol.62

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