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Mie's マクロビ通信

【Vol.63】基本の風呂吹き大根

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 2012年も最後の年になりました。マクロビオティックでは12月は北半球には引き締まる力が強く働きかけるようになるとお伝えしています。引き締まる力が強くなるとカラダは動かしにくくなり、じっとする、落ち着いて物を考える、外に出ないという行動をとることが多くなります。動物で言えば冬眠をするという感じです。農作物もあまり育たない環境なので、昔の人たちは家の中で過ごす時間が多くなった季節です。

 今ではそんな自然の摂理の中でも年の瀬が迫ってくるので何かと気ぜわしくなるときす。師走というのは先生が走るくらい忙しいという意味があるそうですから、やっぱり忙しい季節ということも本当のところです。さらに、クリスマス、忘年会と人が集まって楽しく過ごすそんな機会も増え、いつもよりも沢山食べたり飲んだりする機会が増える時期にもなります。

 地球上のリズムから考えると調和がとりにくくなるそんな環境を過ごす1か月になりそうです。そんな時だからこそ、お家で過ごす時間を大切にしたり、少食やシンプルな物を頂く日をつくる事が、あまりカラダに負担をかけずに過ごすためのポイントになってきます。

 食べ物の選択としては根菜類を中心に少し濃い目のあじつけのもの、しっかりと煮込んだり煮しめたものを意識して食べるようにするといい季節です。と同時に小松菜や春菊といった青菜類も意識して食べるようにしましょう。

 どちらにしてもいつも以上にカラダに負担をかけやすくなるそんな時期になります。そんな時に是非取り入れて欲しいのが毎日のお味噌汁。そして一回は食べて欲しいのが風呂吹き大根です。お味噌汁は腸の働きを助けてくれる優れもの。一日一杯のお味噌汁はキレイと元気のもとです。そして大根、冬に美味しくなる野菜の代表選手。さらにカラダの余分を排泄するのが得意なお野菜です。

 ということで今回は美味しく炊ける風呂吹き大根について少しお話ししましょう。

 さて、皆様はどうして風呂吹き大根というかご存知ですか ? 風呂吹き大根のいわれを調べてみるとたくさんの語源がありました。

 例えば、漆職人が器を早く乾燥させるために漆を渇かす風呂に大根を茹でた汁を吹き込んだ後の大根を食べたことが始まりという説。

 中国に伝わる不老富貴(ふろうふき)という四字熟語。大根はカラダにも良く、安くてお金が貯まるという事から不老富貴の意味を持たせて呼ばれているという説。この説は私はとっても気に入りました。大根は本当に身近な食べ物で、手に入りやすく、そしてカラダにとっても欠かせないお野菜です。

 マクロビオティックの考えの中で「誰もが取り入れやすい食事である事」と学びますが大根は日本人にとっては取り入れやすい食材のひとつです。

 他にも、昔の江戸で蒸し風呂で汗をかいたところに息を吹きかけて汚れを落とす仕事をしていた人を「風呂吹き」と呼び、クツクツ煮込んだ大根を食べる時に熱いのを冷ますために「ふうふう」吹く様が風呂吹きに似ているから呼ばれているという説もあります。

 そんな風呂吹き大根ですが、17年間マクロビの風呂吹き大根を炊いてみて、大根の甘みを十分に引き出してやわらかく炊くコツは、大根をゆでるときのお水加減がポイントということを発見しました。 それは大根が半分だけ浸かるお水を入れる事。クツクツの弱火で炊いていると、大根がだんだん汗をかいてきてそれはまるで大根がお風呂に入っているようです。その状態をじっくりと続けて炊いていくと驚くほどの甘さを引き出す事が出来ます。そうすると余分な味を付けなくてもとっても美味しく頂く事が出来るのです。だからMie’ sRecipe の風呂吹き大根の意味は「お大根がお風呂に入っているような状態でクツクツ煮込んでいくから … 」と私はご説明させて頂いています。

 基本の炊き方は大根がお風呂に入っている状態でクツクツいい火加減で大根が気持ちよいように煮込んでいく事です。そして一緒に組み合わせるお野菜や味付けはその季節の旬のものをあわせると毎月違った風呂吹き大根を楽しむ事ができます。私は2012年の1月から毎月風呂吹き大根の食べ方を提案して12種類の季節にあわせた食べ方をご提案しています。それぐらい風呂吹き大根は皆さんに食べて頂きたいレシピです。今回はMie’ sRecipe の基本の食べ方をご紹介します。

 カラダとココロはひとつです。私たちと自然界もひとつです。調和をカラダに取り入れながら生活をする。それがマクロビオティックの生活です。

 2012年を悔いなく過ごして2013年が皆様にとっても社会にとってもそして地球にとっても豊かな実りのある一年になることを願って私も毎日を重ねたいと思います。

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Recipe ☆.。゚+..。゚+

マクロビの基本の基本
風呂吹き大根

カラダの浄化をしたい時に むくみを解消したい時に

材料
大根:6センチ
玄米:大さじ2
葛粉:適宜
お醤油:小さじ1/2~


作り方

(1)玄米を弱火にかけてふっくらときつね色になるまで 炒ります。

(2)大根は3センチの輪切りにしてお鍋の底につく方に十字に切れ目を入れます。

(3)(2)の大根の十字に切れ目を入れた方をお鍋の底にして並べ(1)の玄米とお水を加えて弱火で煮ます。
大根が柔らかくなるまで大根が半分ぐらい浸かる程度のお水を差し水します。

(4)大根が柔らかくなったらお味を見てお醤油で味を調えます。

(5)大根を取り出してお皿に盛りつけます。

(6)残りの煮汁に水で溶いた葛粉を加えてとろみをつけて大根にかけて出来上がりです。

中 美恵

中美恵(なか
みえ)氏 1997年に、マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。

中美恵公式サイトはこちら>>
 

- Mie's マクロビ通信 - 2012年12月発刊 Vol.63

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