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宮古島と循環する私たち

株式会社うるばな宮古営業担当部長

砂川 丈見 (すなかわ たける)

沖縄県宮古島市出身。
大学進学時に島を離れるも、宮古島の島興し事業である宮古ビデンス・ピローサ事業に惹かれ2006年入社。
宮古島と本州を行き来しながら、それぞれの地域や企業の良さをつなげ、宮古ビデンス・ピローサ事業の商流を膨らませることに喜びを感じる南国気質な営業マン。

【Vol.105】ミネラルたっぷりの宮古島の地下水

投稿日:

九州地方を襲った、熊本地震におきまして、被災された方々に対しまして、
心よりお見舞いを申し上げますとともに、 被災地の一日も早い復興と
皆さまのご健康をお祈りいたします。

現地では避難を余儀なくされ様々な物資が不足しているなか、
特になくては困るのが水であるというニュースをよく耳にします。

生活用水と農業用水を地下水に頼る小さな宮古島にとっても水の確保は重要な課題です。

4月末の島内の新聞に「過去50年で2番目に多い雨量で
2年9か月ぶりの地下ダム満水」という話題が掲載されていました。

地下ダムとは、地表から浸透した降水を地下でせき止め、
ポンプでくみあげて生活用水や農業用水に利用する施設です。

せき止められた地下水は、琉球石灰岩の隙間をくぐり抜けて貯えられているので、
カルシウムやマグネシウム、特に炭酸カルシウムに富む硬水です。

市民の飲料水となる上水道の場合は硬度低減化の調整を加えているそうですが、
農業用水はその調整をしていません。

そのため、宮古ビデンス・ピローサをはじめとする、宮古島の栽培作物は
ミネラルたっぷりの地下水をふんだんに使用した農産物と言えます。

限りある水資源を守る取り込みを

農業用水の管理を行っている宮古土地改良区に勤める
宮古ビデンス・ピローサ生産農家の西平さんは「昔は湧き水を何度も汲んできては、
農業用水や生活用水に使用していたが、今では地下水を吸い上げて散水する
スプリンクラーの整備が進み、苦労せずに散水できるようになった。

そのせいで、ありがたみが薄れてきていると思うことがある」とおっしゃっていました。

宮古島ではスプリンクラーの散水日が地域ごとに決まっています。

日照りが続き、農作物に干ばつの被害が出てくると、ルールを無視し、
散水日と散水量を守らない人が出てくるのです。

さらに西平さんの話では、ルールを守らないと
農業用水不足の原因の一つになるだけでなく、
水質汚染にもつながると教えていただきました。

サトウキビ栽培等で使用する、農薬や化学肥料は適正に使用することで、
その効果を最大限に発揮します。

適切な散水は、農薬や肥料をゆっくりと地表で溶かし、
有効成分を持続的に土壌に供給するのですが、ルールを無視した散水のせいで、
農薬や化学肥料が畑外に流れ出てしまい、効果がなくなることもあるとのことでした。

限りある資源をいかに大切に使うのかが大事なのだと気を引き締めさせられました。

これは農家だけの問題ではなく各家庭の意識も重要ですし、
観光地である宮古島にとっては、観光客のモラルにも関わってきます。

水資源を大切にしないで過ごすと苦労してしまうことは歴史が教えていますし、
水資源を不足させない環境づくりへの取り組みも大切だと思います。

医学博士
株式会社武蔵野免疫研究所
研究開発担当部長
宮古ビデンス・ピローサの加工工場長代理
仲間 真司
(なかま しんじ)

琉球大学医学部保健学科修士課程修了後、臨床検査技師を経て、
株式会社武蔵野免疫研究所に転職。
ビデンス・ピローサの研究に携わる。
その後、琉球大学大学院医学研究科博士課程にて医学博士号を取得。
研究+技術の視点で宮古ビデンス・ピローサ事業に取り組んでいる。

- 宮古島と循環する私たち - 2016年6月発刊 Vol.105

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