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月のテンポで輝く自分へ

【Vol.53】父が月へ還った日

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父が月へ還った日

 「○時○分、死亡確認とさせて頂きます。」
 父が検査と簡単な手術の為に入院した病院で、突然ドクターの口から聞かされた言葉。

 この言葉からさかのぼること10日前。
 数週間前から、軽い運動をすると動悸と息切れがするという父を心配し、母が検査に行くよう勧めました。そして検査の結果、心臓へ血液を送る管が少し詰まっているのでカテーテルでお掃除をしましょうと言われ、入院しました。
 「お掃除をする」その程度のことだったのです。
 それが、手術当日、血栓が飛び、心臓へ血液を送る管はほとんど機能しない状態。
緊急手術が行われましたが、手術から10日後、父は大好きな月へと還っていきました。

 まさか父が旅立つなど1%も思っていなかった私たち……
「え? 何? 何が起こったの?」
「そんな重症じゃなかったよね?」
「2週間前はあんなに元気だったのに」
「会社どうしよう……家族どうしたら……」

 人生は、何が起こるかわからないと言いますが、まさかこんな大きな人生の転換期を迎えることになるとは、思ってもみませんでした。

甘えん坊女子 →新米社長

 父が月へ還ってから2カ月後、父の会社をどうするかという話になりました。
 話し合いが進む中、何を思ったのか突然「私が継ぎます!!」という言葉が私の口から……
 その後、あれよあれよという間に私の社長就任が決まったのです。
 私は以前、研修の講師をしており、ご依頼を受けた企業様に出向くことがほとんどだった為、全国各地を飛び回る生活をしていました。
 ですから、父の仕事にもまったく関わっていないし、「月のテンポって何?」という状態。
 研修の講師というとしっかりしているように思われますが、実際は妹パワー全開の甘えん坊。
 起業する知人が多かった中、自分は絶対に社長にはむいていないと思っていました。

 なのに……
言ってしまったのです。「私が継ぎます!」と。
 未だに、あの時なぜあんなことを言ったのかわかりません。
 あの頃は色々なことに必死で覚えていないことが多いのですが、何かに導かれるような……
そんな感覚でした。

「焦り」「プレッシャー」「いらだち」 →「覚悟」

 私は以前の仕事を「天職」だと感じていました。
 厳しい仕事でしたが、心から楽しんでいたからです。
 経験を重ね、それなりのポジションを与えられ、これからもっと!!

と思っていた矢先の退職でした。
その喪失感というのか、前職への執着というのか……
 しばらくは新しい仕事に集中できない日が続き、焦りとプレッシャーでいらだつ毎日。

 家族を養う為にも、売上を上げなくちゃ!
 社長としてしっかりした所を見せなくちゃ!
 何で思ったようにいかないの!
 何でもっと頑張れないの!
 私、とにかく頑張らないといけないのに!!

夜はなかなか眠れず、身体は鉛のように重い。
そんな生活が1年ほど続いたのです。

本当のことを言えば、社長を辞めることもできました。
周りは私の気持ちを尊重してくれていましたから、本気で私が以前の仕事に戻りたいと言えば、そうできたかもしれません。
でも、私、言いませんでした。

 正直、前職に後ろ髪ひかれていました。
 グイグイひかれていました。
 でも、私が突然「私が継ぎます!」と言ったからには、そして実際に仕事を始めたからには、必ずそこには理由があるのです。
 自分が思いもしなかった人生のストーリーがこの先に待っているのです。

 「自分に負けたくない」という私の性格上、途中で引き返すことなどできない。
 こうなったら、前職と同等……いや、それ以上の天職にしてやる!!

と覚悟を決めたのです。

次回へ続く


片岡 由季

片岡 由季氏
武蔵野短期大学にて国際教養学科および秘書コースに在籍。
その後、玉川大学英米文学科に編入。
前職はNPO法人日本ケアフィットサービス協会にて「サービス介助士」の育成に携わり、全国の企業研修を担当。
2010年4月より父である片岡慎介氏の後を継ぎ有限会社ビュージックの代表取締役となる。
現在は、断食道場やサロンなどで「月のお話会」を行い、「なりたい自分」「輝く自分」になる為の月のテンポ活用法をお伝えしている。

ゼッテン・116
高周波をスピーカーから発信し、付属の可聴音CD(テンポ116の音楽)を流すことで潜在能力の活性化を図ります。

- 月のテンポで輝く自分へ - 2012年2月発刊 Vol.53

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