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オディの農業日記

羽鹿 秀仁 (はじかひでひと)

サラリーマン、経営コンサルタント、青年海外協力隊の隊員として中米のニカラグア、パナマで5年間活動後、ネットワーク『地球村』というNPO団体のスタッフとしてアフガニスタン支援に3年関わり、2006年から三重県名張市赤目で農薬を使わない農業を始める。

【Vol.10】オディの農業日記 第3回

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 この号が皆さんのお手元に届く頃には田植えが始まっていますが、原稿締め切り時点ではまだ田植えは始まっていないので別のことを書いてみたいと思います。

 今、世界中でお米の値段が暴騰しています。

 といっても特に不作になったわけではなく、生産と消費のバランスがほんの少し崩れ、世界のお米の貿易量がたったの4%減少しただけで、国際価格は2倍に暴騰。これまでお米の輸出国だったタイ、ベトナムも輸出制限を行い、国内への供給を優先しています。東南アジアやアフリカで食糧価格の上昇や値上がりを見込んだ売り惜しみに苦しむ貧しい人たちが暴動を起こしているというニュースも流れています。

 また、お米以外の小麦や大豆、とうもろこし等の値段もどんどん上がっています。

 そしてこれから地球温暖化はますます加速していき、気温の上昇、降水量の減少等で食糧生産に大きなダメージがありそうです。

 こうした現状にもかかわらず、日本の穀物自給率はたったの28%。そして今、日本の農業を支えているのは65歳以上の老人がほとんどです。ということは後10年経ったらほとんどの人たちは第一線から退いているはずです。そのとき、日本の食糧事情はどうなるのでしょうか?

 もちろん、世界中から輸入できる今のような状況が続けば良いのですが、今回のお米の価格上昇によりタイやベトナムが輸出制限をしているように、貿易自体が減少、あるいはストップすることは充分に考えられます。

 そうなるとこの日本でも飢えで亡くなる人がでてくるかもしれません。

 スタジオジブリの「火垂るの墓」というアニメに太平洋戦争中、終戦直後の食糧不足に苦しみ、最後に飢えて死んでいく仲の良い兄妹の姿が描かれていました。お腹が空いて仕方のない妹、せつ子が泥団子を作って食べようとするシーンでは涙が止まりませんでした。そんな苦しみを子供たちに決して体験させたくないと思います。 地球温暖化を止めるために、食糧の自給率を高めるために、そして10年後、20年後の地球や子供たちのために「今、自分のできること」「今、しなければならないこと」はたくさんあるはずです。

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- オディの農業日記 - 2008年6月発刊 Vol.10

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