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オディの農業日記

羽鹿 秀仁 (はじかひでひと)

サラリーマン、経営コンサルタント、青年海外協力隊の隊員として中米のニカラグア、パナマで5年間活動後、ネットワーク『地球村』というNPO団体のスタッフとしてアフガニスタン支援に3年関わり、2006年から三重県名張市赤目で農薬を使わない農業を始める。

【Vol.30】オディの農業日記 第23回

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【新しい年にあたって】
 皆様はどんなお正月を過ごされましたでしょうか?

 私たち夫婦は両方の実家に帰り、家族で過ごしました。甥っ子や姪っ子たちとトランプやすごろくをして童心に返って楽しく遊びました。小さい子供たちと過ごすと元気が出ますね。今年は私たちの家にも新しい家族が来てくれることを願っています。

 さて私が去年読んだ本で一番感動したのが「奇跡のリンゴ」という本です。この話はNHKの人気番組「プロフェッショナル仕事の流儀」などでも取り上げられたので、ご存知の方も多いかもしれません。

 この本には青森県弘前市で無農薬のリンゴ栽培にチャレンジした木村秋則さんの苦闘の日々が描かれています。

 木村さんは奥さんが農薬に苦しむ姿を見て、リンゴ栽培に不可欠とされていた農薬をやめようと決意し、実行に移します。しかし病気や害虫に悩まされ、リンゴの木は枯れ果て8年間まったくリンゴが実らなくなります。もちろん収入もなくなり、子供たちの給食費も払えず、食事は少しのお米と畑の野草をおかゆにして家族で分け合う日々が続きます。木村さんは生活苦や家族への申し訳なさからどん底まで追い込まれました。自殺しようと山に入ったとき、自然に実をならせている森のどんぐりの木からヒントを得て、世界初のリンゴの無農薬栽培に成功します。苦闘の日々を支えた家族の愛やリンゴの木とともに必死に苦闘する木村さんの姿など、皆様にも是非読んでいただきたい本です。

 本の最後に素晴らしい言葉が書かれていました。
「私の夢は何時の日か農薬や化学肥料を一切使わないで作ったリンゴを農薬を使って作ったリンゴと同じ値段で作ることです。スーパーや八百屋さんの店頭に農薬を使った作物と使わない作物が同じ値段で並べば、必ず消費者は農薬を使っていない作物を買ってくれる。そうなれば自然と農薬は世の中からなくなっていく」反対運動や規制ではなく、人類の英知や努力で素晴らしい社会を作り上げていくそんな決意を感じる言葉でした。そして夢に向かって必死に努力している喜びや誇りが込められていると思いました。

 私も木村さんと同じ夢を追求して行きたいと思います。自分が素晴らしい農作物を作ることで少しでも社会に影響を与えて行きたいと思っています。まだまだ道は遠いですが、木村さんの言葉を聞いたときの感動を忘れずに努力して行きます。

 オディの黒米&農業日記、これからもよろしくお願いします。

命を育む『羽鹿さんの黒米』はこちら >>

- オディの農業日記 - 2010年2月発刊 Vol.30

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