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食べ物と健康のおもしろ雑学

【Vol.41】おせち料理の語源

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1.おせち料理の語源

 皆様、新年明けましておめでとうございます。

 昨年は「転ばぬ先の栄養学」と題して、カルシウム摂取の重要性についてお話をさせていただきましたが、新年度からは、食べ物や健康に纏わる、知って得する面白くて為になる様々な話をお伝えさせていただこうと思っています。

 さて、日本人のほとんどの方が、お正月にはおせち料理をお召し上がりになられたと思いますが、この「おせち」とよぶのはどういう意味があるのでしょうか。もとは、季節の変わり目など、祝を行う日を節日(せちび)とよんでおり、その節日に、朝廷では神前に食べ物を供えて宴会を催していましたが、当時は宴会とはいわず、節会(せちえ)とよばれており、その時に作るごちそうのことを御節供料理(おせちく料理)とよんでいました。

 節日は五節供といって、1月1日(正月)、3月3日(ひな祭り)、5月5日(お節句)、7月7日(七夕)、9月9日(重陽)があり、それぞれ料理を作って神に供え、その「御節供」が略されて「おせち」となり、今日では正月の料理だけを指しておせち料理とよばれるようになったのです。

 しかし、地方によっては「おせち」とはいわず「煮しめ」と言う所もあるようです。広辞苑には、「おせち」とは「節日に用いる副食物のにしめ」とあります。

 ところで、おせち料理に使う材料ですが、すべて祝い事や祈願をこめた語呂合わせやこじつけがあり、それらの意味合いを子や孫に言い伝えつつ、一緒に食べるのも楽しいことではないでしょうか。

 だいだいは、「代々」家運が安泰して続くようにとの祈り。かち栗は、勝つに通じており、梅干しは、シワの寄るまで健康で長生きできますようにとの祈り。

 山芋は、長い髭根にあやかって長寿を願い、里芋は、子だくさんを願う。ほんだわらは豊作を祈る。海老は、腰の曲がりを長寿に見立てている。昆布は、発声音からよろ昆布を喜びにつなげ、また、広布(ひろめ)ともいい名運が広がるの意味があります。ばい貝は、千倍万倍の利益を得られるように、田作り(ごまめ)、干し物は田の肥料としたことから豊作を願い、数の子は多産、すなわち子だくさんを願うなど、他にも、材料それぞれが意味を持っておせち料理に使われています。おせち料理とは、新しい年の初めに、その年が平和であり、家族の皆が健康で幸せに暮らせることを祈願した節日の料理と言えるのではないでしょうか。


山口清道

山口清道氏
日本予防医学研究会理事、フルボ酸・腐食性物質機能研究会会長。大手企業や新聞社、薬剤師会、教育委員会その他の各団体が主催する講演会で講師を務め、『食品破壊の実態』『カルシウム不足の脅威』などをテーマとする講演回数は1000回を越える。
現在は講演活動を休止し、食品科学研究所・BAOBAB代表、株式会社バオバブ代表取締役として、イメージ商品が氾濫する現代における、ほんもの食品の研究開発に取り組む。
【山口清道 氏 開発商品】さらり・すらり茶 / さらり・すらり茶ちょっとマテ! / 元気☆がまんの素 / アミノ酸タブレット

- 食べ物と健康のおもしろ雑学 - 2011年1月発刊 Vol.41

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