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中川信男の多事争論

「多事争論」とは……福沢諭吉の言葉。 多数に飲み込まれない少数意見の存在が、 自由に生きるための唯一の道であることを示す

プレマ株式会社 代表取締役
ジェラティエーレ

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
文書で確認できる限り400年以上続く家系の長男。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。
3人の介護、5人の子育てを通じ東西の自然療法に親しむも、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。保守的に見えて新しいもの好きな「ずぶずぶの京都人」。

【Vol.6】「高利回り」より「田舎の土地」

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執筆日現在、日本の株価はアメリカの株価下落を受けて、底なしの大幅安の展開となっています。この株価ニュースがまた売りを呼び、さらに消費は低迷していくという「悪い連鎖」の終わりが見えません。

そもそも、この株安の原因はアメリカのサブプライムローン問題に端を発していることはご存じの通りです。サブプライムローン問題とは何かについてはこの場で説明は割愛しますが、きわめて単純な言い方をすれば『実態や裏付けになる背景のないものに、共同幻想を抱いてしまい、過度の期待を込めるという夢うつつ』の状態だったと言えるのではないでしょうか。

誰もが金融と無縁でいられなくなった現代。銀行に貯金をしているだけで、他に投資のたぐいは何もやっていないという人にとっても、誰かが描いた夢うつつに右往左往される時代に私たちは暮らしています。

シンプルに本質を見いだすとすれば、私たち日本人はこの出来事をどう解釈し、何を知っておけば良いのでしょうか。

1つ間違いがないことは、日本が膨大な借金を背負っていて、それは日々増え続けているという事実をよく知っておくべきだということ。2つめは、世界経済は夢うつつの共同幻想をこれからも抱き続けるであろうこと。3つめは、お金が価値を喪失し始めたときに本当に必要になってくるものは食べ物であると言うことです。

太古の昔から、人間がずっと変わらずやってきたことは、食べること、子孫を残すこと、寝ることの3つに集約されます。その根底にあるのが食べることであり、食料を確保することは命をつなぐことを意味しています。

より安全なお金の「置き場所」を考えることと同時に、食料自給率が極端に低いこの国に暮らしている私たちは、それぞれの責任で、万が一の時の食料確保の道筋をそろそろ考えておくべき時に来ているのかも知れないというのが私の時代認識です。

今、『金融商品を買うより先に、食料を作り出せる田舎の土地をもっていることのほうが、大きなリスクヘッジだ』なんていえば、金融マンからは笑われるかも知れませんが、私はそう信じているのです。

- 中川信男の多事争論 - 2008年2月発刊 Vol.6

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