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【Vol.74】安全な食器で食をもっとおいしく!

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プラスチックは今や自然素材に替わり、キッチン用品や器に、便利に用いられるようになりました。発がん性や環境ホルモンが心配ですが、木や陶で作られた器なら、本当に安心なのでしょうか?

「木」と「陶」の器、その安全性とは?
石油製品であるプラスチック素材の人体への危険性はわかりやすいものですが、自然素材でも製法によっては有害物質を含むこともあるので注意が必要です。「木と陶」の安全な器をご紹介しながら、その見分け方について考えてみます。

一般的な木製食器は、薬剤が大量に使われている
 木製の食器には「ナチュラル」なイメージがあり、その安全性についてよく考えないことも多いものです。しかし、一般的な木製食器の製造工程では、化学的な塗料や薬品を使用しており、それらが私たちの口に入る可能性もあるのです。
 まず、一般的な木製食器の製法を見ていきましょう。木製食器は、虫食い、カビの発生、腐食などを防ぐため、材料である木材を、防虫剤、防カビ剤、防腐剤に浸します。そして成形後には、染みを消すために漂白剤で色を抜きますが、その際、本来の美しい木目も薄くなってしまいます。木目を再び出すため、オレンジ色の着色料を使用するなどの工夫が施されることも。国内では、こうした塗料や薬剤に対し、安全性の検査が充分に行われていないのが現実です。

薬剤なしで食器をつくるために
 そんな一般的な製法に疑問を感じ、TOMATO畑では「安全性」を重視し、危険性のある薬剤を一切使わずに木製食器を作っています。
 その製法は、防虫剤、防カビ剤、防腐剤などの薬剤を使用しない代わりに、材料となる木材を、巨大プールで約270度の蒸気を24時間当てて消毒します。その後、水分を飛ばすために1年間かけて乾燥させます。これは、大量生産では考えられない手間です。また、漂白剤を使用せず、木のもつ本来の色のまま製品にします。染みの強いものは、人体に影響のない塗料で茶色などの着色をして染みを目立たなく加工します。
 原材料の安全性にも配慮し、使用するのは食用樹のみ。原木は農薬をまかれた可能性のある木は使わず、中国の原生林に自生する農薬の心配のないものを使用しています。
 塗料となる漆も、中国で自生しているものを自分たちの手で採取し、濾過したものを使っています。ウレタンも使用していますが、「食品衛生検査」によって器から溶け出す物質についてとことん調べ、「有害なものは溶け出さない」という安全性を確認した上で使用しています。

安全性を追求する理由
 TOMATO畑が安全性を追求するのには、理由があります。
 創設者である田中栄二社長は、もともと伝統工芸・小田原漆器の技能士であり、長年工芸職人として活躍したあと、木製品製造会社で、中国の生産ラインの責任者として勤務しました。その当時、田中社長の妻が大病を患い、医師による手術の成功確立は50%という宣告を受けていました。しかし、厳密な食事療法を行った結果、病気は見事治ったのです。そのとき田中社長は、家族を失うことへの恐怖と悲しみとともにひとつのことを決意した、と言います。
 「私の妻は、安全な食べ物をつくってくれた生産者たちに救われた。だからこそ、自分がつくる食器も安全でなければならない。有害な薬剤処理や溶剤を混ぜない、本当に安全な食器をつくらなければならない。」と、田中社長の決意はかたいものでした。また、自身のお金の苦労の経験をもとに、「安全なものは、お金のあるなしに関わらず、誰もが気軽に使えるものでなければならない」と求めやすい価格を実現することも課題としました。
 そうして会社から独立した田中社長は、安全で品質のよい木製食器づくりと、それを求めやすい価格で提供するための仕組みづくりに奔走し、中国で生産するという道を選んだのです。
 TOMATO畑の器は、使う人の立場になって考えられた、本当にやさしい器です。

木製食器を選ぶ視点
1.不自然な塗料を使っていないか。
2.漂白剤は使っていないか。
3.材料はどんな木を使っているか。
4.防虫剤、防カビ剤、防腐剤を使っていないか。
5.不自然な臭いがしないかどうか。
6.不自然な染みがないかどうか。

陶器に使われる鉛とカドミウムに注意
 陶器の安全性について考えるとき、釉薬や上絵の顔料に含まれる鉛、カドミウムなどの有害物質の問題があります。鉛の血中濃度が高くなると衰弱、貧血、頭痛、吐き気、神経障害、頭痛などを引き起し、脳や腎機能の障害、高血圧など、あらゆる健康障害につながる可能性があります。カドミウムも、腎臓障害や胎児への影響、また発がん性の危険性もあるとされています。
 陶器から漏れ出す有害物質により、すぐに健康に影響が出ることはありませんが、日々使い続ければ、有害物質が体内に蓄積され、特に子どもへの影響が心配されています。
 通常、陶器は素焼きに下絵付けをし、表面を釉薬(ガラス成分)でコーティングして1200度以上の高温で焼成するので、有害物質が日常使いで溶け出すことは考えにくいとされています。しかし表面に光沢を出したり、カラフルな色彩を上絵で施したりするときは、鉛やカドミウムなどを用いて低温で焼き上げるため、日常づかいをしているうちに有害物質が溶け出してくる可能性も考えられます。中国製の土鍋から、鉛が溶け出した問題もありました。特に、大量生産された安価なものには注意が必要でしょう。安全な食器で食をもっとおいしく!

有害物質を用いず天然石を使用した陶器
 森修焼は、鉛やカドミウムなどの有害物質を用いず、高純度の天然石を独自ブレンドして作った陶器です。森修焼は安全なだけではなく、備長炭にも似た作用もあります。心身をリラックスさせてくれるマイナスイオン、また遠赤外線を放出し、酸化還元力も期待できます。食器や調理器具に用いれば、食材本来の味を引き出し、渋みや苦み、酸みを緩和し口当たりよくしてくれます。
 森修焼を開発した谷口修氏が陶器の安全性に注目したきっかけは、陶器の鉢にアサリを入れたとき、アサリがみな死んでしまったことからだといいます。
 「あれ?おかしいなと思って、いろいろな陶器を試したのですが、どれもこれも死んでしまった。使っていた陶器にアサリを殺す成分が含まれているんじゃないかと疑って調べてみたら、陶器の危険性についてわかってきたんです。毎日の食事に使う器が、そんな危険のあるものでいいのか、という思いから安全な器づくりをはじめました。」
 谷口さんが器づくりで目指したイメージは「葉っぱの器」。「葉を食器代わりにするイメージで、自然な癒し効果のある陶器が作りたかったんです」と谷口さん。現在、森修焼は器に留まらず、静電気を減少させ、快適な空間をつくる「アーススタビライザー」など新しい商品開発もされています。

陶製食器を選ぶ視点
1.派手な上絵(鉛、カドミウムなど使用可能性)がないか。
2.光沢を出すために鉛を多く含む釉薬を使用していないか。
3.焼きが甘くないかどうか。
4.鉛・カドミウム要出量試験を行い、安全基準を満たしていることを、公表しているかどうか。

安心感だけじゃない、使って楽しい器たち
木の器、陶器の商品をご紹介します。
安心感だけではなく、そのデザイン性にも注目してください。
料理に生えるシンプルなデザインかつ、フォルムや色みに工夫があります。
使えば使うほど愛しくなる食器たちです。

安心・まじめな木の器「TOMATO畑」
TOMATO畑の器は、原料から安全性を追求しています。素材となるのは栗や棗(なつめ)、楓など食用樹で、口に入れても一切の毒性のない安全なもの。カラーは、ウルシ(純粋漆6回重ね塗り)と、シュロ・メイプル・ベンガラ(天然の弁柄で着色した安全なウレタン)の4色から選べ、デザインもシンプルでおしゃれなのが魅力です。使う人の立場に立った“まじめ”な木の器です。
TOMATO畑シリーズの詳細はこちら>>

食材がおいしくなる器「森修焼」
森修焼の器は、備長炭に似た効果があり、マイナスイオンや遠赤外線を発しているので、盛った食材が不思議といきいき、おいしくなります。あらゆるシチュエーションに合わせ、デザインも豊富に取り揃えています。人間だけではなく、ペットにもぜひそのよさを味わわせてあげてください。ポットや土鍋などの調理器具もあります。ワンランク上の食生活を、陶器からはじめてみませんか?
森修焼シリーズの詳細はこちら>>

- 特集 - 2013年11月発刊 Vol.74

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