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隊長が行く!

【Vol.29】いつかは日本に戻って、小さな田舎からこの日本を変えていきたい

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江角泰氏 今回の取材は、本誌でも連載でご執筆いただき、弊社のラオス支援活動では現地との調整役も務めてくださる、NPO法人テラ・ルネッサンスカンボジア事務所駐在の江角泰氏です。
高校時代に読んだあるバックパッカーの旅行記がきっかけで、海外の人々の暮らしやそれを支える活動に関心を持つようになったという江角氏に、これからの社会支援の形をお話しいただきます。

 

高校生の私は、「海外協力といえば国連だろう」と考えていました。国連職員を目指して宮崎の大学に進みましたが、ゼミで国際法などを深く学ぶ中、地位や名誉にとらわれがちな官僚が支配する組織ではなく、現地との交流や援助を実際に行うNGO団体こそが自分の活躍の場であるべきだと意識するようになりました。

テラ・ルネッサンス理事長の鬼丸昌也と出会ったのは大学2回生の終わり頃。当時の親友にカンボジアに行こうと誘われた私は、2人で行くのだと勘違いしていました。バックパッカーにあこがれ、アジアを旅してみたかったので、とてもいい機会だと思ったのです。ところが実は、親友の入っていたゼミの先生に呼ばれた鬼丸が、ゼミで地雷の話をしたことがきっかけとなって実現したスタディツアーで、募金活動をしてそれを直接届け、実際に現地を見てくるというものでした。私だけが地雷のことも大して知らず、募金活動もしないで参加しましたが、現地では何もかもが衝撃的でした。特に地雷原を訪れたときの地雷の爆破音は、テレビで聞く音とは全く違い、今でも耳から離れません。

帰国後は、スタディツアーに参加した大学生や鬼丸の講演を聞いた社会人が中心となって作った「地雷ゼロ宮崎」というNGOで活動し、地雷の話をしたり募金活動をしたりしながら、翌年もスタディツアーに参加しました。

大学卒業後に進んだのは、偶然にもテラ・ルネッサンスの事務所がある京都市内の大学院でした。大学院での研究テーマがカンボジアだったこともあって、大学院時代は自然とテラ・ルネッサンスのインターンになりました。インターンとしてカンボジアへ調査に行くなどしていて、就職活動も特にしていませんでしたが、テラ・ルネッサンスもスタッフを必要としていたことから、卒業後はそのまま就職し、カンボジアでの本格的な拠点づくりに関わることになったのです。

支援活動のための器をゼロから組み立てていくのが当時の私に任された責務でした。習慣や常識がまったくことなる異国で、人々の理解・協力を得るのは簡単ではありませんでしたが、人々との交流を深めながら支援活動をしたいという高校時代からの夢を形にするための大きな一歩となりました。

当時のテラ・ルネッサンスは小さな組織でしたので、より大きなNGO団体への就職を考えられなかったわけではありません。しかし組織化が進んで成熟しきった団体では、自分がやりたいこと、やるべきだと感じたことを即実行に移すのは困難だろうと思っていたので、私の選択肢にはありませんでした。振り返ってみると、いつも目の前に自然と道が開けていたように思います。「こうあるべきだ」と気負うこともなく、ただ自分の気持ちに正直に、やりたいと思うことを選択してきたに過ぎません。そうして今の自分があるように、これから先の人生もまた、より自分らしい選択を重ねていくだけだと思っています。

テラ・ルネッサンスでの活動を通じて痛感しているのは、現地での活動も確かに大切ですが、なにより先進国の無関心さを変えることが最重要課題だということです。私たちNGO団体は道具箱に過ぎず、各団体の現地支援だけでは根本的な解決につながりません。この先、本当に世界を変えていくためには、企業体が重要な役割を担っていくべきでしょう。そのためにも私たちは、ラオスの問題のように世界であまり認知されていない事実をたえず発信しつつ、各企業が社会貢献活動に取り組む機会をタイムリーに提供していく必要があります。

プレマが取り組むラオス支援もまた、これからの社会支援活動のモデルケースとして広く伝えていきたいです。プレマは人々の暮らしに役立つすぐれた商品を提供し続け、多くのお客様がそれらの購入を通じて社会に貢献できる。本当に素晴らしい仕組みだと思います。

「いつかは日本に戻って、どこかの小さな田舎からこの日本を変えていきたい。特に、日本の教育事情は深刻です」と最後にひと言つけ加えた江角氏。日本、そして地球の未来を託される子どもたちにとって、カンボジアを拠点に活躍する江角氏の学びや経験は大きな価値を持つことでしょう。
地雷・小型武器・子ども兵といった世界が抱える課題に取り組むNPO法人テラ・ルネッサンスの詳細は、ウェブでご確認ください。

テラ・ルネッサンスのホームページはこちら >>

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ベトナム戦争に巻き込まれたラオスは、9年間、8分に一度の頻度で爆弾が落とされ、その総量は200万トン、国民1人あたり1トン以上にのぼります。戦争被害は、終戦後の今も続いています。多くの不発弾事故が日常生活の中で起き、被害者の50%以上は小さな子ども達です。
ラオス政府や民間団体が撤去を行っていますが、資金・人材面も十分とはいえず、国土からクラスター爆弾がなくなるには、あと何百年もかかると言われます。お客様のご購入を通じて私たちは、医療も教育も貧困脱出も根本から破壊してしまう「非人道的兵器」へのノーの意志と、それを取り去るプロジェクトを推進していきます。

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