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Mie's マクロビ通信

【Vol.34】自然の恵みを体験しているからこそ、梅干しは色々な力を発揮したのです。

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2年前の夏の旅行で四国の徳島にある美郷町を訪れたとき、山の達人の佐藤さんが教えてくださったのが胡桃の木。恥ずかしい話ですがこの年になって初めて胡桃の木をみました。

胡桃が木になっている時、あの硬い殻の周りに実が付いているのです。その実を水につけて腐らせると殻が出てきます。その殻を割った部分を私たちは食べているのです。どうして昔の人はそんなところに詰まった胡桃を食べようと思ったのでしょう。胡桃の摂り方を教えていただいている間、ずっとそんなことを考えていました。

同じように不思議なことがたくさんあります。山の中に生えているキノコたちをどうやって毒キノコかそうでないのかを見分けることができたのでしょうか。私たちが当たり前のように食べているお味噌やお醤油、納豆などの発酵食品はいったい誰が考え出したのでしょう。

日本には昔からずっと続いている世界に誇れる食品がたくさん、たくさんあります。あまりにもたくさんあるのでその素晴らしさが薄れてしまうぐらいです。例えば、梅干しは万病の薬と昔から言われどんな家でも漬けられていました。木になっている状態の梅はそのまま食べると毒性が強くて食中毒を起こしてしまうほど陰性です。その青梅をもっとも陽性の塩と出会わすことで、陰陽の調和をとっていきます。さらに天日に3日間干すことで自然のエネルギーの変化を体験させます。さらに塩漬けをしてやっと食べられるようになるのです。そんな風にしてできた梅干しは多少地域の差があったとしても、昔は同じやり方で日本中どこでも漬けられていました。いったいそのことを誰が日本中に伝えたのでしょう。

いいえ、きっと100匹目の猿現象のように日本中の人が梅干しのつけ方を知ったのだと私は思っています。だから私にとって梅干しは、宇宙が教えてくれたとっても神秘的な食べ物なのです。

私が小さい頃、おなかが痛いと言えば母がお茶に梅干しをいれたものを飲ませてくれました。病気になれば必ず梅干しが入ったお粥さんを食べさせてくれました。梅干しがどんな力を持っているかはわからなかったけれども、お弁当が腐らないようにと梅干しを入れてくれていたのも覚えています。毎年おばあちゃんから送られてくる梅干しが我が家にとっては欠かせない大切な食べものでした。おばあちゃんは毎年梅干しを漬けてくれていました。どんな気もちで漬けていたのかなと想像してみると、やっぱりそこには愛を感じます。

残念ながら今では昔ながらの作り方、天日に干して漬ける梅干しは少なくなりました。たとえ手間がかかったとしても天日に干した梅干しが私たちの生活を助けてくれる力をはぐくんだ梅干しなのです。だから、天日に干した梅干しを作り続けたい。次世代にまでこの素敵な食べ物の本当の作り方を残し続けたい。そうすることが今の私たちの役目のように感じています。

 

.。゚+..。゚+.☆ 今月のMie’s Recipe ☆.。゚+..。゚+

 


梅醤番茶
材料
天日に干した梅干し…… 中位の大きさ1個
お醤油……………………5滴
すりおろしたショウガ…… 少々
3年番茶…………………1カップ(お湯のみ1杯分ぐらい)
作り方
(1)お湯呑みに梅干しを入れてお箸を使って潰します。(2)お醤油を入れて梅干しとよく混ぜます。

(3)熱い3年番茶を入れてかき混ぜます。

(4)最後にしょうがのしぼり汁を入れて出来上がりです。

この梅醤番茶は肝臓の働きを応援する役割もあります。
お酒を飲んだあとや風邪をひきかけのとき、お腹が痛い時などにも有効です。

中美恵

中美恵(なか
みえ)氏
KII認定
マクロビクッキングスクール校長
東京南青山プライベートサロン
Mie’s Room 主宰
1997年に、KII認定マクロビオティックカウンセラー・中広行氏と出会い、料理法や理論を学び始める。
2000年「おいしく、楽しく」をテーマにした「マクロビクッキングスクール」を大阪に開校し、全国に展開。現在は料理に留まらず、マクロビオティックに出会うことで多くの可能性を手に入れた自身の経験を活かし、「年を重ねるごとにキラメキを増す」「今の時代に望まれる素敵な女性」をテーマに、多彩な場面で活躍中。
中美恵公式サイト https://miesrecipe.jimdo.com/
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- Mie's マクロビ通信 - 2010年6月発刊 Vol.34 -

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