累計122万件出荷!自然食品・自然療法・エコロジー・らくなちゅらる提案サイト

生産者さん紹介

プレマの商品を作ってくださっている生産者さんたちを紹介。 その魅力に迫ります

身体への影響を知るからこそ自然のありのままを届けたい

投稿日:

ドライフルーツのなかでも自然の風味が人気のプレマシャンティ「干した果実」シリーズ。デーツや白いちじく、ブラックレーズンなど、できるだけ機械を使わず防腐剤の添加やオイルコーティングをしない製品作りをされている株式会社バイオシードの代表でもあり、農学博士でもあるラザニ・ホセイン氏にお話を伺いました。

「日本食は文句なしにいい。海苔、納豆、豆腐、小魚。毎朝、私も食べていますが、これを食べればお昼までお腹が空かないし、仕事の効率がすごくいいですよ。あんないい食事を守らないのは私には不思議なんですよ」とラザニ氏

母国イランの大学の農学部で水産を学び、卒業後、日本の文部省の奨学金で来日。広島大学の大学院を経て、東京大学大学院博士課程を終了しました。選考は魚類生理学。食べ物など環境によって魚の体にどんな変化が起こるか、特にホルモンへの影響について研究しました。当時、40年前の日本は環境汚染が問題になっていたころ。例えば、雄の鯉に卵巣があるなどPCB(ポリ塩化ビフェニル)による被害が顕著で、こうした研究によって、環境が体に与える影響を強く実感していました。その後、日本人と結婚していたこともあり、イランに戻らず日本で暮らすことを決意。新しく仕事をするにあたって、小さいころから好きだった母国のドライフルーツを輸入することにしたのです。

そのころの日本では、店頭に並ぶ野菜やフルーツはみんな同じサイズ。りんごはワックスを塗られピカピカ光っていました。イランでは見たことがない光景で不自然に感じました。身体にいい新鮮なものを食べることを考えると、ワックスをかける必要はないはずです。コーティングに使われているのはおそらく安価な油。どんな油だとしても、油はやはり酸化しますので身体によくないことは確かです。果物が光っていることに慣れている日本人に、自然のままのドライフルーツを売るリスクも考えましたが、そのうちファンが増えてくると思いました。私はデーツが大好きだったので、デーツといちじくを売ることにしました。当時、日本ではだれもデーツを知りませんでした。レーズンも日本で市販されているものはオイルコーティングされていたので、コーティングされていないものを3種類販売することにしました。最初は苦労しましたが、少しずつファンができ、ネット関連や代理店から購入してもらえるようになりました。

「自然のありのまま」が私の謳い文句です。すべての工程を手作業でおこなっており、選別も手でしていますので、たまにぶどうの枝が入ってしまっていることもあります。クレームが入ると「機械でおこなうと綺麗にできあがるし枝が入ることもないけれど、そのためには水や油を使ったりしないといけない。私はできる限り機械を使いたくない。人間の手で、目で、選んだものを使いたい。でも、その選別する人間の目はいつも正確であるとは限らないし、たまに一部の枝が入ってしまうこともあります」とすべて説明します。すると、そのお客様から二度と同じクレームが入ることはありません。食べ物が細胞まで入って体のどこがどう反応するのか、内臓がどう変化するのか、どんなふうにエネルギーになって発散されるのか。これまでの研究の経験があるので、無意識にそれが頭のなかに浮かびます。食べ物がエネルギーになるまでの流れに支障が出てしまうことは、身体に負担がかかるということ。負担がかかるような食べ物は売りたくないんです。大切な家族が食べても大丈夫なものを売りたいのです。

イランのレーズン工場で、ふさを簡単に取るために工場のラインに入れたいと言われたりしますが、そのほうが楽で安く済むとしても「うちはコンセプトが違うんです」と伝えます。農場にも農薬や化学肥料を使わないよう指導しています。虫が食べたものは検品の段階で省くので収穫量としては減ってしまいます。農場側はそれが不安なので、私は見込まれる収穫量で請求してもらいます。例えば、1ヘクタールあたり1トンの収穫が見込まれるとしたら、仮に実際の収穫が800キロに減ったとしても金額を変えません。さらに農家さんを安心させるために前もって50%支払います。私は現地に常駐できないため、念のためにランダムに農薬検査もしています。

商品ごとに契約農家があり、デーツの契約農家はイランの南方面にあります。暑くて乾燥しているところでないと天日干しは不可能です。他社との違いは、樹上で天日で完全に乾燥させてから収穫すること。デーツ、いちじく、マルベリーは樹上で完全に乾燥させます。

デーツの特徴は、塩分の高い土壌でも育つこと。デーツが塩分を取ることで、土地の塩分が減り、ほかの植物が育つことができるようになるため、土地の改善にも繋がります。樹齢10〜50年の間が最もいいデーツが収穫でき、その後、品質が落ちます。一般的には百年経つと切ってしまいます。根っこから切らなくても上のほうの幹をちょっと傷つけるだけで枯れてしまう。人間と同じで首を傷つけると死んでしまうのです。そのためか、デーツの木は人間と同じで「一人、二人」と数えます。デーツの木は、根っこから葉っぱまですべて利用価値があります。

フルーツはドライにすることで栄養素が凝縮し日持ちします。日本の家庭におせんべいがあるように、イランではドライフルーツが常備されいます。甘味も凝縮されているので、紅茶といっしょに食べるのがおすすめです。

食べ物は薬です。イランの伝統医学に、アーユルヴェーダの元となったユナニがあります。医食同源の考えで、ハーブなど食事によって治療します。自分の体に必要なものは、自分の体が知っています。自分の体を声を聞いて、必要なものを取っていれば病気にはなりません。自分が感じた痛みや身体の辛さを無視すると、自然が許してくれません。自然の力は偉大です。自然は心のなかにあります。生きることを楽しむことが、自然なことです。それが、健康の秘訣だと思います。

自然のありのままを届ける干した果実シリーズ

樹上で完熟・天日乾燥した黒糖のような味わいのドライデーツ。デーツシロップも新登場予定。

プレマシャンティ 干した果実 ピアロム・デーツを見てみる>>

身体への影響を知るからこそ自然のありのままを届けたい

- 生産者さん紹介 - 2022年1月発刊 vol.172

今月の記事

びんちょうたんコム

累計122万件出荷!自然食品、健康食品、スキンケア、エコロジー雑貨、健康雑貨などのほんもの商品を取りそろえております。

びんちょうたんコム 通販サイトへ