りぼんとの出会いプレマルシェ・ジェラテリア製造チーム矢谷文（やたにあや）

りぼんとの出会い
プレマルシェ・ジェラテリア製造チーム矢谷文（やたにあや）

投稿日： 2022年1月6日

誕生日を迎えたとき、新しいチャレンジをしよう！と、やりたかった乗馬の体験に乗馬クラブへ行き、即入会を決めて通い始めました。早く上達したくて毎週通い、１日に２、３レッスン受けていました。

3ヶ月が経ったある日、先生から｢矢谷さん、馬の調教チームに入らへん？｣と誘われました。｢興味はありますが、始めたばかりで馬との接し方など、なにもわかっていないので、できるか不安です。｣と正直に伝えました。すると、｢わからないからこそやる価値はあるよ。レッスンでは経験できないことがたくさんあるし、馬との接し方などとても勉強になるよ｣と聞き、これはなにかの縁とタイミングだと、思い切ってチームに入ることを決めました。

調教チームでは｢エンデュランス馬術競技｣といって、馬と一緒に長距離を野外走行する『馬と人のマラソン』のような競技をしています。調教馬の名前は「りぼん」というとても賢くおとなしい15歳の牝馬。調教では、獣医検査を学んだり、運動や騎乗、手入れをしたりします。厩舎で紐を繋がずに手入れをするので、「蹴られたり、暴れたりしたらどうしよう？」と、初めは厩舎に入ることが恐怖でした。

どうにかしてりぼんと仲良くなりたい！　そこで私が一番に大切にしたのがコミュニケーションです。調教時間外にもりぼんの厩舎に行き、関わる時間を増やしました。でも、内心はドキドキ！　手入れをしてみたり、おやつをあげたり、なにもしないけど一緒にいたりして、時間を過ごしました。そんなことを続けているうちに、いつの間にか恐怖心がどこかへ消え、時間を忘れてりぼんの部屋で何時間も一緒に過ごすことが当たり前になりました。

言葉は通じませんし、馬の気持ちを１００％知ることもできません。でも、なにをしたら喜ぶか、どんなことを嫌がるかなどは行動や態度でわかることができました。喜ぶことを発見して接していくなかで、りぼんが心を開いてくれたのだと、とても嬉しい気持ちになりました。それからは騎乗以外でも馬と関わる時間を大切にしたいという気持ちが芽生えました。

レッスンでは、毎回同じ馬に乗るとは限りません。おとなしい子ややんちゃな子、噛んでくる子もいてそれぞれの性格が違い、一筋縄にはいきません。でも、りぼんとの出来事を経験して、新しく関わる馬にも恐怖心を持つことが少なくなりました。

馬でも人でも優しさを持って接することや信頼関係を築くことの大切さなど、たくさんのことをりぼんに学ばせてもらいました。そして、チームに誘ってくれた先生にも感謝の気持ちでいっぱいです。やるからには全力で楽しみたい！　もし乗馬に興味があれば、ぜひ挑戦してみてください。きっとはまりますよ。