私の元には日々たくさんのご質問が寄せられます。内容は様々ですが、それらの裏側には必ず「目に見えないものに知らぬ間に健康を脅かされる恐怖」や「原因がわからない体調不良への不安感」があります。不安を解消したいという切実な思いが痛いほど伝わりますので、私共も8年間で培ったノウハウと経験から知り得た情報をお伝えし、出来る限りの対応をさせていただいています。
ご質問いただく方の症状は、手のしびれ、頭痛、めまい、皮膚のかゆみや湿疹、いらいらしやすい、落ち着かない、トイレが近い、肩こり、目の痛みなど挙げたらきりがないほどです。ところがこれらは、日常生活の中で多くの人が経験するので、最初は「疲れが溜まったかな?」「ストレスかな」というところから、食事やサプリメントの摂取、運動、睡眠など、日常生活を見直すのが次の段階です。
ここで症状が改善されれば、疲れやストレスが原因だったということで終わるでしょう。それでも改善されないと、いよいよ他に原因がありそうだと色々な可能性を調べ、「もしかして、電磁波?」と考えるに至ります。パソコンを長時間使用していればパソコンの電磁波を疑うでしょうし、IH調理器でお料理をされる方はIHが原因と思うかもしれません。
あるいは、「変電所や送電線、電柱からの電磁波」や、「電波塔からの電磁波」など、屋外に原因を考えるケースです。前者から発生する「低周波」という電磁波は空気中を伝わる力がとても弱く、数メートル離れてしまえば数値はかなり低くなります。一方、電波塔からは「高周波」が発生します。これは電波ですから、発生源に近いほど強いというものではなく、どこにいてもほぼ同じ微量な発生だとお考え下さい。
つまり外部で発生する電磁波は、もちろん例外はありますが基本的には影響を受ける可能性は低いと言えます。遠くの電磁波を心配するより、もっと近くの、まさに今、家族と一緒に過ごす家の電磁波について知っていただきたいのです。
昨日まで何事も無く過ごしていたのに、ある日突然、パソコンどころかテレビも炊飯器も、近づくだけで激しい頭痛や吐き気を感じ、ブレーカーを落とさなければ家にいることさえ苦痛になってしまう方や、仕事を続けることが困難になる方がおられます。私は今まで何人もの方のお宅で、原因調査と対策を行ってきました。原因はやはり、家の中にあります。
極端な話と思われるかもしれませんがそうではありません。どの方も以前は特に病弱でもなく、ごく普通の生活をされていました。電磁波過敏は花粉症のようなアレルギーの一種で、ある日突然発症してしまいます。
電磁波過敏の方々は口々にこう言われます。「どうして自分だけがこうなったのかわからないけれど、同じ思いを味わって欲しくない。防ぐ方法があるのなら、皆さんに広めてください」ですから皆さんにお伝えしたいと思っています。
次回は、「住まいの中に存在する低周波と高周波の現状について」ご説明します。
土田 直樹
![]() 福岡県出身/株式会社レジナ 代表取締役 商社、不動産会社、医療系コンサルティング会社を経て、2002年?レジナを設立。多業種での経験を活かし、ものづくりからお客様への情報発信まで、心と身体が健やかでいられる環境づくりを目指し、全国を奔走中 。 |