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インタビュー取材しました。

答えのない時代に 感性・感覚を活かす
影響力のスイッチを入れる専門家 人材開発コンサルタント 賀集 美和氏インタビュー

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故エドウィン=コパード氏のメソッドを技術化・体系化したボディヴォイス®。「エドウィンと出会ってからの約12年半を振り返ると、エドウィンは友ともいえるし、家族という感じでもあったし、同志といえば本当にそう」と賀集さんは想いを馳せる

成長したい。より良く生きたい。世の中の役に立ちたい。そう考えてセミナーなどを受け、その場では熱くなれるのに、日常のなかでいつの間にか情熱が冷め、元に戻ってしまう。そんな経験はないでしょうか。それは「感性・感覚が開かれていない」からだとしたら? 「声」に着目して、「感性・感覚」を重視した人材育成をおこなう、感性を呼びさます声=ボディヴォイス®という手法があります。この手法を技術化・体系化した、賀集美和さんにお話を伺いました。

影響力のスイッチを入れる専門家
人材開発コンサルタント
賀集 美和(かしゅう みわ)

北海道旭川市生まれ。日米の教育機関に勤務後、世界900店舗のレストランチェーンTGI FRIDAY’Sで人材育成の道に。リーダー育成で壁にぶつかるが、エドウィン・コパード氏に出会い突破口を発見。10年の歳月をかけ誰でも簡単に再現できる、感性を呼びさます声=ボディヴォイス®︎の技術化/体系化を実現。自然体で能力を発揮したい起業家・管理職・リーダー向けに講座を提供している。

成長したい。より良く生きたい。世の中の役に立ちたい。そう考えてセミナーなどを受け、その場では熱くなれるのに、日常のなかでいつの間にか情熱が冷め、元に戻ってしまう。そんな経験はないでしょうか。それは「感性・感覚が開かれていない」からだとしたら? 「声」に着目して、「感性・感覚」を重視した人材育成をおこなう、感性を呼びさます声=ボディヴォイス®という手法があります。この手法を技術化・体系化した、賀集美和さんにお話を伺いました。

――ボディヴォイス®とはどういったものですか?

賀集:声を使って「感性・感覚」を開き、リーダーシップを発揮し、自分にも周りにも良い影響となるものです。声のエキスパートであった、故エドウィン・コパードの「感性を呼びさます声」のメソッドを技術化・体系化したものが、今、私たちがお伝えしているボディヴォイス®です。私が人材育成の仕事に携わるなかで、唯一「これだ!」と思った手法でもあります。

人の成長には、学校教育や職業訓練で高められる「力・思考」の部分と、さらに上の「感性・感覚」の部分があるというのが、ボディヴォイス®の考え方です。力・思考は答えのある世界で、そこだけの成長ではいずれ壁にぶつかります。本当に成長するには、自分で答えを作り出さなければならず、それには感性・感覚が必要です。感性・感覚は、インプットのアンテナであり、言葉にならない感情や感覚、自分や相手の本質、物事の意義といったものを捉えることができます。そしてそれを力・思考でアウトプットして初めて、自分で答えを作り出すことができます。

たとえば、仕事の現場でプレイヤーとして働いているうちは力・思考だけでも成長できますが、リーダーとして現場を導く立場になると、感性・感覚が必要です。ところが日頃から力・思考に頼りすぎていると、感性・感覚が閉じた状態になっていて、成長の壁を超えられません。そこで多くの人が、もっと知識やスキルを身につけよう、もっと頑張ろう、時間を費やそうと、さらに力・思考に頼ります。それでも壁を越えられないので、次第に自分を卑下して、あきらめようとし始めますが、あきらめられず、苦しい状態になります。ボディヴォイス®の講座を受ける人は、ちょうど仕事でそういった壁にぶつかる30代半ば~40代、真面目で一生懸命、周囲の期待に応えようと頑張っている方が多いです。

――「感性・感覚」を開く、とはどのようにするのでしょうか?

賀集:「感性・感覚」が閉じている状態でよくあるのが、自分の人生や周りにとって役に立たない考えが頭の中でぐるぐる回って止まらない状態です。この状態では頭も身体も休まらず日々消耗します。この感性を閉じた状態をなんとか解消したくて、古くは瞑想があり、最近ではマインドフルネスが流行っていますが、習得に時間がかかったり厳しい修行が必要という弱点がありました。ところがボディヴォイス®の出し方を習うと、すぐに思考を休ませることができます。思考にリセットをかけることで、元々あった感覚・感性を楽にスッと取り戻すことができます。

ボディヴォイス®の考え方に基づく成長に必要なステップ。力・思考を高めると、感性・感覚が必要になる

従来の人材教育の手法は、外からの知識だけを入れて、力・思考を変えようとするものがほとんどです。これは、思考に対して思考をぶつける手法で、思考の抵抗が大きく、変わりにくいし、一時的に変わったとしても元に戻りやすい。ボディヴォイス®では、感性・感覚からアプローチすることで、力・思考の抵抗にあいにくく、元に戻りにくい。エドウィンはよく、「mood making(そんな気になっただけ)」では意味がないと言っていました。たとえば、本当はつらいのに、これには意味があるんだと、ポジティブに思い込むのは違う。本当にそう感じられないと意味がないし、そうでないといずれ元に戻ってしまいます。

これからの時代に必要な人となる

――エドウィンさんに出会ったきっかけはなんだったんですか?

賀集:友人の誘いで参加したイベントで、ゲスト講師がエドウィンだったことです。その講座がすばらしくて、翌年もう一度参加したんです。その際、友人がエドウィンの個人セッションを受けたのですが、偶然私が通訳をすることになりまして、セッション中の友人の変化を目の当たりにしたときに、「これが私の探しているものだ」と感じました。

そのころ私は、人材育成に携わるなかで、すばらしい能力があるのに、自信がないせいでそれを発揮できない人が多いと考えていました。コーチングやカウンセリングなどの手法を使っても、すぐに元に戻ってしまう。そういう人に必要ななにかが、エドウィンのメソッドにありました。実際、友人もすばらしい能力を持っているのに、自分に自信をもてず、自分を卑下することが多かったのですが、セッションを受けるうちに、のびのびと声が出て、顔も凛として、姿勢すら変わってきた。「これだ!」と思いました。

そしてそれは私自身にも必要だったのだと思います。私は小さなころからしっかりしているといわれる子でしたが、いつも、自分がここにいて良いのかという、言い得ぬ不安がありました。そのなかで、態度や表情をその場に合わせて変える能力を身につけてきた。私の父は起業した後に政治家になった人で、その家庭環境も影響していたと思います。大人になってからもいつも不安感があって、仕事でもその場を一生懸命こなすだけで、自分の人生をどうしたいのか、目標を持てなかったんです。

――そこから今の会社を立ち上げられたんですか?

賀集:いいえ、そのころ私は、念願の仕事に採用されたばかりで辞めるなんて考えられなかった。ところがセッション後、エドウィンに「You should do this.(これやったほうが良いよ)」と言われて、翌月のカナダの講座を案内されたんです。大きな仕事がある時期で、無理だと言ったのですが、「なんとかなるさ」と。そのときは、私の一番避けたいものを感じさせる人だなと思ったんですが、それから2週間考えに考え、やっぱりここで行かなかったら一生悔やむと思い、参加を決めました。

――カナダの講座を経て、どんな変化がありましたか?

賀集:そこでは、外から刷り込まれたものをリセットして素の自分に戻り、それが周りに受け入れられるという圧倒的な体験をしました。そしてこれは日本人に必要だと思いました。それが2006年ですが、そのころから日本は、伝統や習慣、価値観が崩れ、日本人ということを拠り所にできなくなっていたんですよね。一方で、個人としてもどういう人生を送りたいかということを考えられない。日本は、効率や量を追求するがゆえに意義や意味といったものを探らない時代が長かった。だから多くの人が目の前のことをこなすので精一杯。そんな状況で人生の指針をもつには、自分の本質に気づくことが必要だと思いました。

――日本にはどのように紹介されたのですか?

賀集:実は最初はボランティアで考えていました。でも翌年の講座に希望者を何人かお連れしたとき、私と同じことを思ってくれた人がいて、やるなら会社のほうが社会的な信頼があると。ただ私としては、起業は避けたかった。父が起業したとき、明日どうなるかわからない不安を経験していたからです。

それでも、講座を受けた仲間から「美和ちゃん一人くらい僕たちが支えられる。それよりも、これをやるのは美和ちゃんしかいないってわかってるでしょ」といわれ、その言葉を否定できなかった。私は運命なんてものを考えたこともなかったのですが、そのとき初めて、これは私の運命なんだと思いました。それから4カ月ほどで会社を立ち上げました。

最初のころは、これは音楽療法なのか? 感情解放? などとよく言われました(笑)。でも、エドウィンはコンセプトというものを望みませんでした。エドウィンのメソッドは、人によって意味が変わるものです。たとえば、健康になる、家族と幸せになる、パートナーが見つかる、仕事で能力が発揮できる……すべてをカバーしますが、どうなるかはその人にしかわからない。

幸せとは、自分をこの世で活かせて、周りも良くなることだと、私は考えています。そういう状態になると、健康も人間関係もお金も、その人にぴったりな形でついてくるものだと思っています。

――日本に紹介した当時から今までに変化はありましたか?

賀集:今は、第二創業期と捉えています。エドウィンのメソッドはすばらしいもので、人生がよくなるというのはわかる。でも、やり続けたらどこにいきつくのだろうか? そこがわからない葛藤があった。だからまずはエドウィンと同じことを徹底しました。守破離の「守」です。それから5年ほどして、次第に短期間の講座などを引き継ぐようになりました。

講座の様子。企業の人材育成の機会も増え、ボディボイス®を仕事に活かす人が増えているという

ところが2013年、母が亡くなり、その後、私が大きく体調を崩してしまいます。長く続いた看護や、長年の無理な働き方も影響したのだと思います。体力気力の限界で、体は動かないし頭は回らない。そんな状態で唯一できたのが、感性・感覚で感じることでした。すると、うまくいくことがたくさん出てきました。特に人間関係。仕事を頑張っているときは、一緒に仕事をやっている夫や、母を亡くして間もない父ともぶつかることがよくありました。それが感性・感覚だけ使うと、自分や相手が本当はなにを思っているのかがわかるようになって、喧嘩になることがなくなったんです。でも、体力気力が戻ってきて仕事を始めると、以前のやり方になってしまう。そこで気づいたのが、講座以外の場面、特に仕事では効率や量を追求する力・思考重視になって、物事の本質を大切にする感性・感覚が切り離されているということです。それが第二創業期のきっかけです。力・思考と感性・感覚の統合を、誰もが日常のなかで再現できるように、それまでのメソッドを技術化・体系化しました。

ボディヴォイス®を使えば、自分の中のリーダーを呼び覚ますことができ、自分にも周りにも良い影響になる。セルフリーダーシップを発揮し、ほかの人へのリーダーシップも発揮できる。これは私がずっと取り組みたいと思っていたことだったんです。私にとって、人というのは誰もが一人ひとり違う、良いものをもっているというふうに見えます。表面的には理解できない人、合わない人はいても、その人本来の性質のほうが大事です。異なる性質をもつ人同士が、自立して自分の能力を発揮すると、共生できる。お互いが成長し、世界を豊かにしていける、そうなることを望んできました。

エドウィンも同じことを望んでいました。最初のころ、なぜこれをやっているのかと聞いたことがあります。そのときにエドウィンが言ったのが、僕はその人本来の声がそれぞれの人から出てくる、とっても美しいその瞬間が好きなんだと。それぞれの本来の声でみんながひとつになったときのハーモニーが大好きなんだと。それが私が願う世界観とかみ合っていたんです。

――今後、どういった展開を考えていますか?

賀集:ボディヴォイス®によって、一人ひとりが自立してお互いを活かしあえる、相手を思いやりながら適切な距離を取れる、そんな成熟した社会に日本をしていきたいと願っています。そうすれば世界にも良い影響を及ぼせるはずです。ボディヴォイス®を身につけた人は、これからの日本や時代が必要とする、自然体でありながら自分にも周りにも良い影響を与えるリーダーになっていきます。今後は企業で、中間管理職やリーダーといわれる人たちに組織的にボディヴォイス®に取り組んでもらえるよう展開していきます。

また、ボディヴォイス®の、お互いを活かし合える、安心で無理のない一体感の楽しさ、嬉しさ、幸せを体験できる気軽なイベントも定期的に開催していきたいと思っています。

- 特集 - 2019年8月発刊 vol.143

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