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広報社員のプレマこぼれ話

【新入社員のプレマこぼれ話 vol.10】布が教えてくれる気持ちいいい生活

投稿日: 2021年11月7日 更新日:

プロモーションセクションの内田です。

先日、『らくなちゅらる通信」の取材で
布製品を作る「益久染織研究所」さんを訪れました。

場所は、奈良県の法隆寺近く。
駅に降り立つと、10年以上前に観光で訪れた時の記憶が
ぼんやりと懐かしく甦ってきました。

駅から研究所さんまでの道のりはとにかく長閑。
田んぼには刈り取り前の稲が重たく穂を垂れ、
用水路にはザリガニやあめんぼがたくさんいました。

しばらく行くと、そんな周りの景色に溶け込むように、
穏やかな表情の研究所さんの建物が現れます。

中に入ると、木がふんだんに使われた内装に、
何台もの手織り機、そして壁一面には色とりどりの糸巻きの数々…
ああ、ここが布製品の会社なのだなとすぐにわかるのですが、
入るなり空気が違うんです。初めての場所なのに落ち着く…
仕事で来たのに、ふわっと癒される感覚すら覚えます。

代表の吉井委代社長にお話を伺っていくうちに、
その理由がわかってきました。

益久染織研究所さんは、中国の山東省で、
綿の栽培から、糸紡ぎ、染色、織り、裁断、縫製、
そして最終製品になるまで、すべて一貫生産を行なっています。
アパレル業界では分業が当たり前の世界なので、それだけでも貴重なのですが、
驚くべきは、その農村一帯の綿畑では、かつて一度も(少なくとも100年以上)
農薬や化学肥料を使ったことがないこと!
農民の方たちは、「大きな機械が入ると土が痛むから」と、
畑では手で扱える鍬や鋤しか使わないんだそうです。
さらに、収穫時は手摘みで綿花を集め、熟練のおばあちゃんたちが手紡ぎで糸を作り、
植物による天然染色で、丁寧に織った生地で製品を作っているのです。

オーガニックコットンは3年以上農薬を使用していないこと、などの基準がありますが、
それを遥かに超えた次元で布製品を作られています。

益久染織研究所は、創業者の廣田益久氏が、一般的な紡績業を経て、
40年以上前に「自然の声を聞いて、社会に喜ばれるもの作りをしよう」と始めた会社。
資源を枯渇させてしまう「大量生産・大量消費」ではなく、
自然の恵みをそのまま生かして丁寧にものを作り、
大切に使って、いずれは自然にお返しすることがコンセプトです。

廣田氏が惹かれていたという天然染色による自然の色は、
思った以上に種類が多く、目に優しい色あい。
40年以上前に作ったという色見本を見せていただきましたが、
まったく色褪せず、当時のままに残っていました。

衣類や布製品だって、じつは農産物。
水や空気などの自然の力がないと生まれないし、
どのように作られているかがとても肝心。

食べ物と同じなんだな!と新たな気づきを得ました。

何より、益久染織研究所さんの製品は、
手に取るととてもホッとするんです。
お日様の匂いがする布団のように…
自然が溶け込んでいるとはこのことでしょうか。
さらに、人の手の温もりがエネルギーを添えている。

100%自然栽培で、天然染色で、人の手でって、
この時代に、奇跡のような製品だと思うのは、
きっと私だけではないはず!

私はこれまで、食べ物はオーガニックや自然食品でも、
衣類はまだファストファッションが多かったのですが、
これからは「気持ち良さ」で選ぼうと思い直しました。

取材で印象に残ったのは、社長も、ご両親も、
ある時から石鹸や洗剤を使わない生活をされてきたこと。
それはもちろん、環境のためでもありますが、体のためでもあります。
ちなみにお父様は90歳台まで長生きされ、
周囲の方が驚くほど「美肌」の持ち主だったそうです。
(これは、ご健在のお母様も同じく)
皮膚から有害なものが入らないことの影響がすごいんですね。

私も、石鹸洗剤をやめるという発想はなかったけれど、
益久さんの製品を使ったらできそうな気がする。
ということで、さっそく布巾やタオルを使ってみました。

洗顔時は、「和紡布 ガラ紡の化粧落とし」で顔をなでるように洗う。
入浴時は、湯船に浸かりながら「和紡布 ガラ紡の健康タオル」で体をこする。
キッチンでは、油汚れを流したあと「和紡布 食器も洗えるふきん」で食器を洗う。

はい、試して2週間ですが、石鹸洗剤なしでも全然問題ないです!

さらに石鹸洗剤なし生活に興味がわいてきた私は、
たわしやヘチマも使えると知り、さっそく購入しました。
勢いあまって買いすぎたのはご愛嬌(笑)

ちなみに、カーテンや寝具など、
部屋の中の大きな面積を占める布製品を自然のものに変えると、
空気が浄化されて体調が改善することもあるでそうです。

ああ、部屋の中の布製品がすべて益久染織研究所さんの布になったら、
どんなに気持ちいいことでしょう。

取材を機に、身の回りの布製品が少しずつ変わり、
さらには石鹸洗剤なし(減)に導かれている生活に。

益久さんの布を使い始めると、
新しい生活の扉が開くこと間違いなしです。

◉益久染織研究所さんのインタビュー記事は『らくなちゅらる通信』12月号に掲載いたします。

この記事を書いた人


内田光香 (うちだ みか)

編集職を経て、2021年入社。生まれた時から数多くの土地で暮らし、各国を旅した経験から、そこだけの「人・もの・文化」の魅力を伝えるのがライフワーク。
おいしいヴィーガン料理を愛する食いしん坊。野菜ぎらいな小学生の娘と二人暮らし。

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。3人の介護、5人の子育てを通じ、東西の自然療法に親しむ。 ただし、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社 代表取締役。
2018、2019、2020年イタリアジェラート協会開催の世界大会で3年連続入賞。
宅地建物取引士、電気工事士(2種)、健康不動産株式会社 代表取締役、電磁波環境測定対策士組合長。
趣味はマリンスポーツ。脳内は基本、海か湖のことを考えている。

久野真希子

久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。

岸江治次

岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

横山奈保 (よこやま なほ)

プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

山口勝弘

山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

山崎美穂

山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

上ヶ谷友理

上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

寺嶋康浩

寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

電磁波環境測定士協会理事長。電磁波対策だけしかしない第二種電気工事士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

坂井歩

坂井歩 (さかい あゆみ)

ひとたびハマると、どっぷり浸かってしまう根っからのオタク気質。恐竜、日本史、きのこ、首都、絵本、百人一首……子どもの成長にともない、その無駄な知識をひけらかしては喜ぶ毎日。

西村初美

西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。普段はおっとり型なのに、考えるより先に見切り発車で行動してしまい後から困ることも多々。犬と中学生との二人と一匹暮らし。

中川愛

中川愛 (なかがわあい)

1996年、インド生まれ。帰国後は男の子と外を駆け回る活発な幼少期を過ごす。小学4年から中学までをかつやま子どもの村小中学校で、高校はきのくに国際高等専修学校で充実した学校生活を送る。立命館大学を卒業後、母校のかつやま子どもの村小中学校で教員を務め、2022年プレマ株式会社に入社。

望月索

望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。

内田光香

内田光香 (うちだ みか)

編集職を経て、2021年入社。生まれた時から数多くの土地で暮らし、各国を旅した経験から、そこだけの「人・もの・文化」の魅力を伝えるのがライフワーク。
おいしいヴィーガン料理を愛する食いしん坊。野菜ぎらいな小学生の娘と二人暮らし。

十二村英里

十二村英里 (じゅうにむらえり)

プレマルシェ・スタジオ中目黒でイベント運営や展示販売などを担当。2021年に待望の第一子を妊娠し、翌年に無事出産。新米ママとして育児と仕事に奮闘する日々。

鈴木 啓子

鈴木 啓子 (すずき けいこ)

現代の忙しい女性たちに、米ぬかと大豆の自社製品を使った簡単で美味しいレシピや食材をまるごと食べる一物全体の大切さをイベントや講座で伝えています。

松本春菜

松本春菜 (まつもとはるな)

ジェンダーフリーの長男と、ラガーマンの次男を育てる2児のシングルマザー。子どもたちも大きくなり、子育てに余裕が出てきたのでいろいろなことに興味津々。

堂尻友子

堂尻友子 (どうじり ゆうこ)

自然への畏敬の念と自然食品への関心を深める。システム管理会社勤務を経て、現在2児の母。プレマシャンティのデータ&家電担当。

城島淳子

城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

峰村東子

峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。