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料理人がみる世界

考えること、主張すること ~ 美食の国で考える

投稿日: 2018年6月2日 更新日:

欧州連合は、反パームオイルの風潮が強いです。
どのくらい強いかというと、EU加盟国で暮らしていると、「パームオイル不使用」のサインを目にしない日は無いといっても大げさでないくらいです。

 

健康への影響はもちろんですが、それ以上に環境への影響の大きさを懸念して、2017年にパームオイル調達のガイドラインを設定しました。量販されているチョコレート製品の多くには、形状を問わずパームオイルが使われていますが、パーム調達の裏側が報道されるごとに、消費者の購買行動に変化が現れました。世界的に名の知れた大手企業も、レシピを変えたり、自社のパームオイル調達経路を公開したりせざるをえないほどの変化だったようです。
日本でも反パームオイルの声を聞きますが、決して大きいものではありません。実際のところ日本では、お菓子や菓子パン、カレーなどのルー、インスタント食品と多くの加工食品にパームオイルが使われています。一説によると日本人一人当たりのパームオイル消費量は、年間5kgともいわれますので、パームが無くなったら、どれくらいの割合の食品が棚から消えるのだろうと思わずにはいられないほどです。アメリカ合衆国では、パームオイルが健康に与える影響を懸念する声が高まり、環境に負荷を与えるかどうかと等しく商品選択の基準になっているようですが、日本では「パームオイルを選ばない」という声は、どちらからというと前者の影響の方が強いように感じます。そのせいか「パームオイル」を全否定するというよりは、原料のパームヤシの栽培とオイルの精製方法の両面を「検討した」パームオイルが流通しています。

社会的な背景を知った消費者が国家単位の意思表示として「NO」を表明する欧州連合と、健康への影響を契機に法令を定めてしまうアメリカ合衆国をみていると、それぞれ経緯は違っても導き出す結論が似ているなあと感じます。消費者の学びや思考が法の改正や規制の制定という国家の意思に結びつく様は、善きにしろ悪しきにしろ、「国家はあくまでもひとの集合体」なのだと痛感します。けれどもそれ以上に、「思考する消費者、学ぶ消費者」の強さに希望を見出します。

小さな子供にも「何故そう考える?」と問いかけるひとたちは、子どもの頃から「調べ、考え、議論する」を当たり前に繰り返しています。行動には理由があるから、理由には「自分の考え」があるから、何も考えずに行動するわけがないだろうと、彼らは「何故?」と問いかけます。傾向や風潮の強弱だけなのかもしれませんし、「他の文化圏」で育った者の「隣の芝生」的観点でないとは云いきれないと承知したうえで、それでも「消費者の自己主張」の強さが社会をも変えてしまう様を目の当たりにしていると、対して日本はどうだろうと考えてしまいます。

どちらかというと個々に重きを置く文化と、どちらかというと社会・周囲との和に重きを置く文化では、億単位のひとの集まりにおける「意見」の形成過程がかわるのは当然です。「○○だからNO」とすべてを否定してしまえる白黒のつけ方は、客観的に見ている分には非常に気持ちがいいものですが、欧州連合が加盟国を挙げて「反パームオイル」になっているのも、「パームオイル不使用」が大衆迎合的に販売促進の手法になり果てているのもどうかとは思います。ただひとつ、日本の大手量販店にならぶ食品に、「政治的背景」をもつ、あるいは「消費者の学びを促す」販売促進の表示やコピーを見たことがあっただろうかと考えるのです。

たかが表示、されど表示です。
食というフィールドに関わるものとして、自分の仕事を俯瞰してはため息をついています。同じ地球という星に住まうものとして、皆で生きていくためにはなにをするのか?今、何をするのか?プレマシャンティをとおして、まだまだ学びを重ねます。
とはいえ、五感に訴える、魅了するものがなければ、何も始まらないのが食品です。美食の国の学びをどう生かすのか、これはこれから先の、自身への課題です。

この記事を書いた人

プレマシャンティ開発担当。料理人
横山奈保 (よこやま なほ)

日本生まれ、海外育ち。
肉体の極限を追い求める競技者として育ち、肉体と食、食と精神、精神と肉体の関係を知る。現プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。 ビーガンジェラートマエストロ 2018年イタリアジェラート協会(SIGA)開催の国際コンテストでダブル受賞

山口勝弘

山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

岸江治次

岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

横山奈保 (よこやま なほ)

プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

久野真希子

久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。 現 プレマ株式会社取締役

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山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

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寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

1級電磁波測定士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

城島淳子

城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

峰村東子

峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。

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上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

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堂尻友子 (どうじり ともこ)

自然への畏敬の念と自然食品への関心を深める。システム管理会社勤務を経て、現在2児の母。プレマシャンティのデータ&家電担当。

林美緒

林美緒 (はやしみお)

2017年入社。プロモーションセクション プロモーター。
プレマルシェ・ジェラテリア 店長。
興味のあることは、考える前にとりあえず行動。
最近のマイブームは、ランニングと自己流の筋トレ。

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西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。
典型的なO型と言われます。考えるより先に行動してしまい後から困ることも多々。犬と小学生との世話に明け暮れる日々です。

望月索

望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。