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料理人がみる世界

「本物のおいしさ」は共通言語、なんでしょうか。

投稿日: 2017年10月5日 更新日:

プレマシャンティ開発チーム横山です。

近頃の京都は、ヨーロッパからの客足も多く。
普段どおりのアジア圏からのお客様と混じって、
特にこれからの季節、京都の共通言語は英語にかわります。

英語に混ざって、地域言語の京都弁(日本語)が聞こえる
という感じでしょうか。

それに加えて、様々な言語が飛び交って、
地球がまるごとこの小さな都市に、
ぐんと凝縮されたような錯覚に陥ります。

この感じ、どこかほかでも体験したなと思ったら、
中東の観光立国 ドバイ首長国です。

アラブ首長国連邦のひとつの国であるドバイ首長国は、
アラビア語湾岸方言を国語とする国ですが、主言語は英語。

街中を歩くと、英語に混ざってアラビア語が、
そして他の様々な言語が聞こえてきます。

飛び交う言語の複雑さと多さに、
容赦ない太陽と街のスケールに、
斬新で想像をはるかに超える造形に、
頭がくらくらします。

こんな中で良く生活ができるね、と友人にいうと、
曰く「私たちは、変わらないから」。

招待された夕食の場で、そして一緒に出掛けたモールで、
垣間見たのが、昔から今につながる時間の流れでした。

家族で家庭料理を囲む食卓。
デーツやひよこ豆で作ったお菓子。
沢山のナッツや、見たこともないパン。

自分たちの生活は、現代という時間の造形だけれど、
そこには過去からの時間が、止まらず流れています。
洗練と伝統をよりあわせ、過去と未来が交差する。
どこか京都にも似ているなあと、感じます。

歴史のあるもの。伝統のあるもの。
そして、近代の絶妙なエッセンス。

この歴史と伝統と近代の、絶妙な配合は、
実は街だけでなく、生活だけでもなく、
様々なところに共通しているように思います。

多くの観光客が、京都の造形だけでなく、
日本の食文化に惹かれるのも、また、
「絶妙な配合」が醸す魅力かもしれません。

プレマシャンティも2015年の末ごろからは、
しばらく、現代の妙を探していました。

レトルト、インスタント、合わせ調味料といった、
伝統の味を残し、便利さを生かせる食品や、
西洋からやってきたクッキーなどのお菓子です。

アルミやプラスティックの袋に、桜のラベルも、
それなりに見栄えはしていたように思いますが、
やはり、桜には伝統。

伝統が映える、これぞと云える逸品をと、
探し続けて、ようやくご縁に恵まれました。

昨年11月にお目見えした「本練りようかん」は、
見た目にも、桜がしっくりと馴染む子です。

1000年以上の歴史を持つ老舗が、
ひと釜ずつ、根気よく小豆を練りあげて、
伝統の製法を守りながら、今に伝える味だから、
複雑さを出したくて、粗製糖を使って頂きました。

「塩ようかん」には、にがりの残った海塩を使い、
粗製糖の複雑さを一層深める、絡まるような、
病みつきになる味が表現されています。

寒さが深まるこれからの時期、
熱いお茶と一緒に、ご賞味ください。
ほっと一息つきたくなる、里心のつく味です。

ちなみに、この羊羹たち。
砂糖たっぷりのお茶が大好きなイスラムの国でも、
なぜか大人気でした。

「本物のおいしさ」は共通言語、なんでしょうか。

1000年の伝統、「本練りようかん」と
日本版“塩キャラメル”?伝統と今の融合「本練り 塩ようかん」

この記事を書いた人

プレマシャンティ開発担当。料理人
横山奈保 (よこやま なほ)

日本生まれ、海外育ち。
肉体の極限を追い求める競技者として育ち、肉体と食、食と精神、精神と肉体の関係を知る。現プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

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ひと口目でわかるその違い、伝統の本練羊羹

1000年以上の歴史を持った羊羹(ようかん)の老舗に、無理をお願いしてつくって頂いた本練ようかんです。
銅釜・直火の昔ながらの製法を守って練り上げたようかんは、しっかりとした甘さがあるのにキレがよく軽い味わい。小豆の濃いうま味も感じられます。

プレマシャンティ 本練羊羹を見てみる>>

「本物のおいしさ」は共通言語、なんでしょうか。

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。3人の介護、5人の子育てを通じ、東西の自然療法に親しむ。 ただし、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社 代表取締役。
2018、2019、2020年イタリアジェラート協会開催の世界大会で3年連続入賞。
宅地建物取引士、電気工事士(2種)、健康不動産株式会社 代表取締役、電磁波環境測定対策士組合長。
趣味はマリンスポーツ。脳内は基本、海か湖のことを考えている。

久野真希子

久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。

岸江治次

岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

横山奈保 (よこやま なほ)

プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

山口勝弘

山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

山崎美穂

山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

上ヶ谷友理

上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

寺嶋康浩

寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

電磁波環境測定士協会理事長。電磁波対策だけしかしない第二種電気工事士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

坂井歩

坂井歩 (さかい あゆみ)

ひとたびハマると、どっぷり浸かってしまう根っからのオタク気質。恐竜、日本史、きのこ、首都、絵本、百人一首……子どもの成長にともない、その無駄な知識をひけらかしては喜ぶ毎日。

西村初美

西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。普段はおっとり型なのに、考えるより先に見切り発車で行動してしまい後から困ることも多々。犬と中学生との二人と一匹暮らし。

中川愛

中川愛 (なかがわあい)

1996年、インド生まれ。帰国後は男の子と外を駆け回る活発な幼少期を過ごす。小学4年から中学までをかつやま子どもの村小中学校で、高校はきのくに国際高等専修学校で充実した学校生活を送る。立命館大学を卒業後、母校のかつやま子どもの村小中学校で教員を務め、2022年プレマ株式会社に入社。

望月索

望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。

内田光香

内田光香 (うちだ みか)

編集職を経て、2021年入社。生まれた時から数多くの土地で暮らし、各国を旅した経験から、そこだけの「人・もの・文化」の魅力を伝えるのがライフワーク。
おいしいヴィーガン料理を愛する食いしん坊。野菜ぎらいな小学生の娘と二人暮らし。

十二村英里

十二村英里 (じゅうにむらえり)

プレマルシェ・スタジオ中目黒でイベント運営や展示販売などを担当。2021年に待望の第一子を妊娠し、翌年に無事出産。新米ママとして育児と仕事に奮闘する日々。

鈴木 啓子

鈴木 啓子 (すずき けいこ)

現代の忙しい女性たちに、米ぬかと大豆の自社製品を使った簡単で美味しいレシピや食材をまるごと食べる一物全体の大切さをイベントや講座で伝えています。

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松本春菜 (まつもとはるな)

ジェンダーフリーの長男と、ラガーマンの次男を育てる2児のシングルマザー。子どもたちも大きくなり、子育てに余裕が出てきたのでいろいろなことに興味津々。

堂尻友子

堂尻友子 (どうじり ゆうこ)

自然への畏敬の念と自然食品への関心を深める。システム管理会社勤務を経て、現在2児の母。プレマシャンティのデータ&家電担当。

城島淳子

城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

峰村東子

峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。