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料理人がみる世界

乾しいたけ、用途別に考えてみる

投稿日: 2018年1月24日 更新日:

乾しいたけにも、品種があるとご存知でしたか?

同じ人参を栽培するのにも、甘いものや太いもの、種をまく時期のはやいものや遅いものがあったりしますから、考えれば当たり前のことなのですが。原木栽培であれば種駒(たねごま)としか呼ばないしいたけの「種」に違いがあるとは、「しいたけにも品種があります!」と云われるまで考えもしませんでした。春の早いうちに芽吹くものや、暑さに強いもの、かさが大きく育つもの、味に強いもの、古いほだ木でも安定して育つものなど・・・たくさんの品種があるだけでなく、毎年新しいものが出てきているのだとか。

スーパーの店頭には、年間をとおして原木の生シイタケが並んでいるということは、年間供給できるように種を込める時期をずらしたり、種を組み合わせるのが当たり前なのでしょうが、「生シイタケ」以外の情報が乏しい店頭では、見分けは困難。とはいえ品種が商品名として明記されるのは、ジャガイモやさつまいも、米くらいのものですから、知らなくて当たり前なんでしょう。

生シイタケに品種があれば、もと「生シイタケ」の乾しいたけも品種があって当然。

そんな単純な事実に気が付いたのが、福岡のしいたけ問屋 武久さんにお邪魔したときでした。

「これひだの部分が黄色いでしょう?新しい品種なんですが、食感も味も違うんです。乾しいたけも、濃い出汁がとれるものとか、食感の優れたものとか、食感と味のバランスがよいものとか、いろいろとあるんですよ。」

今は一般家庭では、肉厚な【どんこ】が重用されています。高級品というイメージもあり、食感も良いので、贈答にはもってこい。乾しいたけを使う量もすくない分、一家に一袋あれば十分とされがちなこともあり、だしを取るのも、煮物の具にするのも、全部を【どんこ】ひとつで済ませてしまう家庭が少なくありません。なのですが、煮出してだしをひくという目的には、実はどんこよりも適したしいたけがあります。それはかさのうすいもの。どんことはまったく正反対の形状のものです。【どんこ】は、食べておいしいしいたけ。なかでも、冬の寒い時期に時間をかけて育つ【はるこ】は、更にうま味が増し食感も強く印象に残ります。

産地によっても味わいは全然異なります。私個人的には、食べるなら【熊本産 はるこ】の小~中粒の乾しいたけ。だしをとるなら、【大分県産 香信】でしょうか。なかなか原木まで知る機会はありませんが、種駒を込める原木によってもまた、味が全然ことなります。おなじしいたけでも、生と乾ではうま味も味わいも全然違ったりもしますので、これも不思議です。

 

欧米では直径15センチ近くあるポルタベロと呼ばれるマッシュルームをバンズに挟んで、「ベジタリアンバーガー」をつくっていたりします。日本でもジャンボマッシュルームならぬ【ジャンボしいたけ】があるようで、あっさりした味はポルタベロにも似ていたり。このジャンボしいたけの乾しいたけは、噛みごたえがあって、乾しいたけ独特の癖も弱く、他の素材との馴染みも良いので、味付けもしやすいです。

ジャンボしいたけは極端な例ですが、ひとくくりにされがちな乾しいたけにも、食感の強いもの、野菜との馴染みがよいもの、そのまま食べたらうま味が強いもの、だしに向いているものと用途ごとの販売ができれば、「どうやって使うかわからない」から使わないひとたちが、ちょっと使ってみようか?に転じるのではとは考えます。

 

もっとも、これ。乾しいたけを仕入れているひとたちと育てている農家さんの知識と連携、使ってくれる消費者さん、使う側のアイデアと試行錯誤がかみ合わなければ、成立しないんですよね。

保存食としては最適な乾物なので、各家庭に常備して、徹底的に使いこなせれば便利ではあるものの、この5年ほど価格の高騰がおさまらない乾しいたけ。消費の減少による生産者の減少も価格高騰の一因でもあるため、手の届かない高級食材に転じてしまう前に、家庭で使いこなせる便利食材にしてしまいたいなあと、願ってやみません。

この記事を書いた人

プレマシャンティ開発担当。料理人
横山奈保 (よこやま なほ)

日本生まれ、海外育ち。
肉体の極限を追い求める競技者として育ち、肉体と食、食と精神、精神と肉体の関係を知る。現プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

京都市生まれ。
20代は山や武道、インドや東南アジア諸国で修行。3人の介護、5人の子育てを通じ、東西の自然療法に親しむ。 ただし、最新科学と医学の進化も否定せず、太古の叡智と近現代の知見、技術革新のバランスの取れた融合を目指す。
1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社 代表取締役。
2018、2019、2020年イタリアジェラート協会開催の世界大会で3年連続入賞。
宅地建物取引士、電気工事士(2種)、健康不動産株式会社 代表取締役、電磁波環境測定対策士組合長。
趣味はマリンスポーツ。脳内は基本、海か湖のことを考えている。

久野真希子

久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。

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岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

横山奈保 (よこやま なほ)

プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

山口勝弘

山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

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山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

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上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

寺嶋康浩

寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

電磁波環境測定士協会理事長。電磁波対策だけしかしない第二種電気工事士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

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坂井歩 (さかい あゆみ)

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西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。普段はおっとり型なのに、考えるより先に見切り発車で行動してしまい後から困ることも多々。犬と中学生との二人と一匹暮らし。

中川愛

中川愛 (なかがわあい)

1996年、インド生まれ。帰国後は男の子と外を駆け回る活発な幼少期を過ごす。小学4年から中学までをかつやま子どもの村小中学校で、高校はきのくに国際高等専修学校で充実した学校生活を送る。立命館大学を卒業後、母校のかつやま子どもの村小中学校で教員を務め、2022年プレマ株式会社に入社。

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望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。

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内田光香 (うちだ みか)

編集職を経て、2021年入社。生まれた時から数多くの土地で暮らし、各国を旅した経験から、そこだけの「人・もの・文化」の魅力を伝えるのがライフワーク。
おいしいヴィーガン料理を愛する食いしん坊。野菜ぎらいな小学生の娘と二人暮らし。

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十二村英里 (じゅうにむらえり)

プレマルシェ・スタジオ中目黒でイベント運営や展示販売などを担当。2021年に待望の第一子を妊娠し、翌年に無事出産。新米ママとして育児と仕事に奮闘する日々。

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鈴木 啓子 (すずき けいこ)

現代の忙しい女性たちに、米ぬかと大豆の自社製品を使った簡単で美味しいレシピや食材をまるごと食べる一物全体の大切さをイベントや講座で伝えています。

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松本春菜 (まつもとはるな)

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堂尻友子 (どうじり ゆうこ)

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城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

峰村東子

峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。