突然ですが、パソコンの話。
以前、OSアップデートしたときのこと
弊社でも四苦八苦したものも少なくはありませんでした。
首尾よく完了しても、搭載するソフトが対応せず、
言語変換ソフトやスキャナも動かない、あれが使えないと、
騒ぎが絶えません。
配信する側は、いわゆるその道のプロ集団なので、
不慣れな人の「出来ない」「困った」の原因が、
どうもイマイチよくわからない様子。
今回は、某社のサポートの薄さと手際の悪さ、
何よりもホスピタリティの無さを、やっぱりねえと
思いつつ眺めておりましたが、そこでふと。
「もしかして、私たちも同じなんじゃない?」
「私たち」とは、弊社プレマ株式会社であり、
開発チームであり、コンサルティングチームであり、
ウェブ制作チームであり、そして「私」自身。
特に、プレマシャンティ開発チームに属する「私」は、
作り手と関わり、味の経験を重ねる日常の延長で、
言葉を紡ぐ傾向にあるため、時折、行き違いが生じます。
決して特異な日常と考え方では、ないと思うのですが、
これが恐らく「主観」のトリックなのでしょう。
つまり、「勝手にインストールしてくれるじゃん」的、
「なんでトラブってるんだ?」的、考え方の根源です。
食品という存在が、「身近」であるがゆえに、
「ご存知でしょう」という油断のもとに、
言語化しないことが、沢山あるのかもしれません。
例えば、表示のこと。
使用量は、往々にしてちょっと多めに書いていたり。
賞味期限は、往々にして記載されている日にちよりも、
ずっとずっと長く設定できたり。
原材料は、○○エキス と書いていても、実際には、
顆粒を使っているか、原料から煮出しているかは、
作り手に尋ねてはじめてわかったり。
使用量という点では、夏の時期にお勧めの糸寒天も、
かなり多めに書かれています。
それは「固まらないと困る」からです。
プレマシャンティの糸寒天は、プロ用です。
プロ用というのは、京都のほとんどの和菓子屋と、
福岡や北海道の老舗の菓子屋がご用達ということ。
「ほとんど」というと、誇張と受け止められがちですが、
寒天の製造者・卸が、全国にも片手程度しか存在せず、
西日本にはここだけだといえば、「誇張」ではないと
判って頂けるでしょうか。
この寒天製造・卸問屋さんには、職人さんたちから
「凝固度」指定で注文が入ります。
夏の名物である「水ようかん」は、和菓子屋によって
それぞれ「固さ」が違うので、仕上がりが異なると
それこそ一大事です。
だから細かな凝固度の違いを、出来上がりごとに、
溶かして固めて、事細かに調べます。
その後に、職人さんが希望する「固さ」よりも、
少し固く仕上がる寒天を選び、出荷します。
理由は簡単です。
テングサを同じ釜で煮溶かし、突き出し、
乾燥させたものでも、仕上がりにはブレがでます。
だから「固め」を選び、菓子の仕上がりは、
職人の経験と勘に任せるのだそうです。
包丁でサクッと切れる固さに仕上げたければ、
調理方法の分量どおりでいいのですが、
ふるふる、とろとろゼリーの食感に仕上げるなら、
乾燥した寒天 2グラムに対し、520ccを目安に、
液体を加えてください。
他の糸寒天や固形寒天を使うと、分量が増え、
溶け残りが気になりますが、さすが、職人仕様。
この糸寒天は、浸水しておけば、スッキリ溶けるし、
沸騰させても凝固率が落ちません。
梅のジュースやリンゴジュースなどなど、
夏の暑い時期には、ちょっと酸味のある飲み物を。
胃にダメージを与える気遣いなく、冷たいゼリーで
夏の疲れを冷やしながら癒しませんか。