緑茶と抹茶の違い、ご存知ですか?
ずっと以前、展示会でお目にかかったお茶農園の方曰く、「海外向けの抹茶の多くは、抹茶と呼ばれる緑茶粉末です。」
お茶文化圏は広くて、とてつもなく大雑把にいうと、発酵度合いの違いや製法の違いで、「茶」の呼び名が変わるものの、茶に対する興味と好奇心(探究心?)は変わらず、日本茶の引き合いは世界中からあるようです。
中でも抹茶。
ティーセレモニーもさることながら、粉末であること、色が美しいこと、これぞ日本的なイメージが定着していることから人気も高くて、「抹茶ください」なバイヤーさんも珍しくないのです・・・が。大概、価格で砕けます。
ピンキリとはいっても、抹茶は抹茶。ですから、値が高い。
手間と暇を知っていれば想像がつきそうなものでも、手間と暇をご存知なければわからない。知っていても、「高い!」と感じるのですから結局同じです。
“価格で砕けても、欲しいものは欲しい。
これくらいの仕入れ値で、こういう風に使う予定の抹茶が欲しい。”
“抹茶ではないけど、使い方にもご希望価格にも合う、緑茶の粉はどうだろう?”
“よし、じゃあそれで!”
とまあ、こんなやりとりで輸出されていくのが緑茶の粉。
いわゆる「Maccha」です。
どうしてこんな話になったのかというと。。。
お茶農園と仕事をしている方に、ご馳走になった緑茶豆乳ラテの味が、某 抹茶ドリンクと あまりにも印象が似ていたものでつい思い出してしまいました。
日本で「粉茶」とか「粉末緑茶」というと、どうしても安っぽいイメージがつきまといます。
飲んでも和めない給湯器のお茶だったり、スティックに入って○本100円のお茶だったりと、とにかくイメージが良くない。
けれど今回頂いた緑茶豆乳ラテの「緑茶粉末」は、安くない緑茶粉末で、味のキレと冴え、色目の美しさの点においては「抹茶」以上に使い勝手良いのです。
湯でとくか、水でとくか。
甘みを加えるか、加えないか。
冷やしていただくか、温かいままいただくのか。
頂き方に合わせて、配合も作り方も変わるのが、本来の緑茶パウダーの姿のようで、奥が深いです。
緑茶パウダー = 偽抹茶 だと思い込んでいた私、お話を聞き進むにつれ心中 平謝りでした。
頂いた緑茶ラテシロップの配合は、秘密。緑茶ラテ用の緑茶シロップは、製品化したいよなあ。