能登の湯煎の塩と奈良の有機の梅で、毎年お願いしている梅干しの土用干しが終わりました。
吉野MOA自然農法会の谷迫さんが、いつも大粒の綺麗な梅を選って、丁寧に漬けてくださるお陰で、いつも色目も形も食欲をそそる梅干しをお届け出来ているのですが、今年は谷迫さんから「大変綺麗な仕上がりで、全数 白梅でお届けします」の連絡を頂ける一級品の様子です。
今年で何年目でしょうか?
プレマシャンティが生まれた年に頂いたご縁なので、4年目?
たった、の4年でしかないのに、途中 青梅の出荷はおろか農家さんの生活そのものに関わるような大不作の年があったり、結実したと喜んでいたらカメムシの大発生と低温で果実が落下してしまう年があったりと、梅の季節にはいつも気を揉んでいました。そんな中でも、谷迫さんはいっつも梅を選って、少しでも綺麗な梅干しをと気遣ってくださっていたんですよね。
カメムシ事件は、昨年。
カメムシが吸ったあとは、青梅のうちはあまり目立たないけれど、加工するとしこりのような、くぼみのような、固い点が残ります。ようは漬け上がりまでわからない、ということ。その中で漬けてくださった梅は、奇跡的に全数 白梅向きの、肌のキメの美しい子達でした。そして迎えた2017年シーズンは、静かで何事もなく・・・今まで必ず何かしら起きていただけに、沈黙が怖い!でも聞けない!な中で、梅漬けが無事に終わりました。
2016年は、過酷な環境の中を生き延びた梅で。
2017年は、環境の変化と折り合いをつけた梅で。
毎年売り切ってしまうので、味比べができませんでしたが、今年は1年熟成した野性味豊かな2016年梅と、漬け上がったばかりの美しい2017年梅の食べ比べが楽しめます。
同じ圃場で育つ梅を、同じ塩で漬け込むのに、何が違うのか味は変わるんですよね。だから自然は面白いです。