年齢・立場に関係なく新しいことにチャレンジし続ける弊社代表中川信男が一昨年から挑戦してきたのは、乳化剤不使用をはじめとするオールナチュラルメソッドや、動物性素材一切不使用のジェラート。ミルクや添加物が当たり前のジェラートの世界的なコンテストで、その味が世界に認められました。
この度、イタリアジェラート協会(SIGA)によって毎年1回イタリア・リミニで開催される世界最大、世界最難関のジェラートコンテストで、プレマルシェ・ジェラテリアのジェラートが世界3位を受賞しました!
弊社がジェラートの店をスタートして9ヶ月。
実は、昨年店をオープンする前にもコンテストに出品して残念ながら落選したので、今年は再チャレンジ。
今年も去年も、動物性素材を一切含まないジェラートのみで勝負しました。
昨年までは、ミルクや生クリームを大量に使ったジェラートやソルベ類ばかりが出品されていたので、動物性素材や糖に依存せず、クリーミーで強い味を出すことはなかなか難しく、どうしたらソルベではない動物性素材ゼロジェラートが入賞可能かを考えてきた中川。
今年に入ってソルベ(シャーベット)のコンテストが新しくスタートするという情報を確認。
果汁と糖、水だけで作るソルベは、素材の良さとバランスが重要です。
オーガニックの仕事を18年も積み重ねてきたので、ジェラート作りが1年未満だとしても、十分世界を相手にできると確信していました。
国産の糖、国産の素材、そしてイタリア由来のオーガニック素材。
用意していた水を持ってくるのを忘れたので、水は現地の硬水で仕込みました。
イタリアはもとより、世界中のジェラテリアの一流職人が出品するコンテストですから強豪揃い。
しかも、イタリア国内の出品者は、自分の環境で製造することができるのに対し、中川は完全にアウェイ。
製造機を提供してくださるカルピジャーニ(世界最大のジェラート製造機メーカー)さんとの時間調整がうまく通っておらず、製造可能な場所を巡って直前まで右往左往しながらも、なんとか提出。
4人の厳しい審査員は、名前や原料などの情報は一切知らされずに「味、見た目、テクスチャー」の3つの観点から審査するので、正真正銘、味の勝負です。
結果、おかげさまで中川のジェラートは世界第三位の名誉をいただくことができました。
他の入賞はすべてイタリア人ばかり。
聞くところによると過去この協会のコンテストで、大手企業ではない完全に個人ベースの日本人のジェラート職人がトップ3に入ったことは過去2回しかなく、中川は3人目のようです。
さらに翌日、有名店のミルクベースジェラートの中で、有機や国産素材のノンミルクのジェラートで10位入賞しました。
大手企業のような立派な研究室や分析機器、たくさんの開発スタッフを抱えることもなく、合成フレーバーや食品添加物の自社開発などもできない(弊社がすることはありません)ので、ただ素材の組み合わせとパッションだけで入賞できた意義は大きいと中川は考えています。
アンフェアな白砂糖や乳化剤、香料、着色料は一切使わず開業1年未満で入賞できたのは、フェアでオーガニックな仕事を応援してくださったお客様のおかげです。
世界でいちばん、誰もが子どものような笑顔になれる場所
ジェラート参入9ヶ月でここまで来られたのは、弊社が18年にわたり積み重ねてきたノウハウがあってのこと。
それにより達成できた乳化剤不使用をはじめとするオールナチュラルメソッドや、動物性素材一切不使用のジェラートたちが客観的に価値があると評価されたということです。
それはつまり弊社の選択してきたものが、世界に通用することが証明されたことでもあるのではないでしょうか。
なにかを深く探求、追求してきた経験と知識は、求められる場所に、その場を移すだけで、花開くことがあります。
中川はそれを「スマートカット」と称します。
「修行よりも大切なことは、常識をかなぐり捨てて情熱をもって突っ走ること、そして叶うまで諦めないこと」という言葉通り、それを実行し受賞に至ったのです。
食にどんな制限があろうとも、誰もがハッピーになれるために。
今年48歳を迎える中川の、ジェラートを溶かしてしまうほどの情熱が認められたこのニュースが、みなさまの心にも飛び火して、チャレンジ精神を再燃するきっかけになれば幸いです。
プレマルシェ・ジェラテリア、プレマ株式会社に信頼を寄せてくださったみなさま、ほんとうにありがとうございます!