みかん棒事件 のその後。
結局 弊社の物流センターに届いたもののうち、25袋に強く抑えると液漏れするチューブが含まれていました。
製造元にお願いしていた現物と原因の確認も、お返事を頂きました。
原因のひとつは、どうやらジュースに含まれる繊維質の多さにあった様子。
繊維質が多く今回は調味タンクのメッシュ部を通らず詰まってしまう為メッシュを取った状態で製造致しました。
果汁の繊維が多いため噛んだ状態でシールをしている物が多くなり充填強度が弱くなっていると推測致します。
気が付いたこと。
市販の〇ュー〇ットは、ほんとに液体だけなんですね。
詰まるからと漉して液体だけにしてしまわなかった製造者さん、尊敬します。
みかん棒は、繊維質(パルプ)を含んでいるから、チューブの底に結構な量沈殿します。
繊維質があるとないとでは、味の感じ方がかわるのです。
味の均一さがテーマになると、おそらくこの子 失格なんだろうと思います。
けれどそんなみかん棒に、生みかんを自宅で絞ってつくるのに似た親近感を感じるのは私だけでしょうか。
そしてふたつ目。
満水充填後、洗浄により口元の液量を落としてバーナーでシール致しますが、洗浄の際に口元の液量を落としきれずシール面に調味液が残ったままシールされ、シール強度が弱まった為と思われます。
チューブに満ち満ちに入れたうえで、口の部分を熱圧着します。
その時に、圧着する口の部分の液(繊維を含む)が落としきれずに強度が弱まった・・・ということです。
チューブに気泡がはいらないように、見た目がむっちりとしたチューブになるように、満タンにするのだそうですが、トラブルを防ぐ選択肢がひとつ、「冷凍の膨張率を計算にいれ、充填する液量を減らす」こと。
冷凍して液漏れしてしまっては、お客様からのクレーム殺到も免れないのは事実とはいえ、来年以降、もし作ることができれば の調整ですが、液量が減るのはある意味残念です。
熱圧着時の口の部分に残る黒い筋は、みかん果汁の繊維と糖分です。
圧着されていること確認をしていますが、圧着部の黒い筋がたくさんあるようでしたら、万が一を考えて、外袋に入れたまま冷凍ください。
最近は、ストレート果汁をつかった棒ジュースを見かけるようになりました。
今回の「液漏れ」を調べるうちに、ストレート果汁にも種類があるのだなあと実感しました。
食物繊維の残る果汁と、純粋な液体の果汁・・・。
棒ジュースのなかには果汁100%のものもありますし、果実にもよるのでしょうが、ストレート果汁にも幅があります。
ただチューブの圧着部が透明なものは、逆に果汁100%をうたっていても、フィルタをかけてあったりするのかなあとふと考えたりしています。