3日働き2日休む、これなーんだ? ~ 美食の国で考える – プレマのほんもの発掘ブログ 「これ、すごいんですよ!」

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料理人がみる世界 裏話編

3日働き2日休む、これなーんだ? ~ 美食の国で考える

投稿日: 2018年6月8日 更新日:

横山@フランスです。
2018年は春から初夏にかけて、まともに電車が動いていません。

理由は、SNCFのストライキです。
マクロン大統領の労働改革に対する抗議活動として、4月初旬から6月末までの長期にわたるストライキに突入し、3日動いて2日休むという5日間サイクルを繰り返しています。ストライキカレンダーまででているのだから、驚きです。

SNCF(Société Nationale des Chemins de fer français)は日本でいうJRに近く、フランス全土の交通網を仕切っています。フランスの鉄道は、首都であるパリから放射状に延びています。国鉄の管轄は首都と各都市を繋ぐ交通網が主で、都市間を横に繋ぐ線路はないに等しいので、住まいを職場と同じ街内にする傾向の強いこの国では、長期休暇でどこかに行くとか特別な理由がない限りはあまり影響がないようにも思うのですが、埼玉や千葉、神奈川から東京に通勤するように、パリ近郊の都市から片道1時間近くかけて電車通勤するひとも少なくありません。平行して運行する私鉄やバス網もないので、公共交通網の代替えがないものだから、正面衝突事故にも近い影響が出ています。日本だと「ストだから会社を休みます」なんてあり得ないのだけれど、こちらでは会社側も配慮があるようで、自宅勤務に切り替えや振り替えをしているところもあります。車で移動しようものなら、渋滞世界一と云われるパリ環状高速道路、ペリフェリック(Périphérique)のなお一層の大渋滞にはまるだけ。普段でもちょっとしたことで片道1時間の道のりが2倍になるのも珍しくはありませんから、ストライキで電車がない日には、簡単に「じゃあ車でくれば?」ともいえないのでしょうか。

更に驚くのは、電車を止めたSNCFに対して批判がすくないこと。
パリに通うひとたちの間からも不満の声を聞きませんし、ラジオでも何かを云っているわけではありません。世論調査で「関心を持たない人が増えた」との結果がでているものの、ストライキそのものに対して批判的な意見がすくないのは、皆、明日は我が身だからでしょうか?フランスはストライキの多い国だとは聞きますし、実情そのとおりでもあるのに、飛行機が飛ばない、電車が動かない、という事態に対して、市民の行動も言動も冷静です(日本だと、メディアが大騒ぎしそうなんですけど・・・)。面倒がったり、冷笑したりという反応はもちろんありますが、さすがストライキ慣れとしているというか、批判する前に代替え案を探そうという気風が強いように感じます。恐ろしく皮肉屋の知人ですらストライキに対する発言がないのが不思議で聞いてみると、短くひとこと「明日は我が身」と返されました。
労働者の権利擁護への欲求も強く、感情の発露が激しいフランス人たちは、いつ己がストライキの主体になってもおかしくないと考えています。「自由・平等・博愛」の国旗が示す国の在り方は飾りではなく、彼らの精神構造そのものの土台の様子。自由と平等は相手の自由と平等を認めてこそ初めて成り立つものと、多くのひとがはっきりと断言します。多くの先進国がそうであるように、近年は昔ほど国旗の示す精神が根底から理解され、実践されてはいないという声も聴きますが、それでも自分の権利を全力で主張しながらも、相手の権利も認める姿勢には感服します。結局、権利は主張できても、主張する権利が認められなければ、擁護されなければ、本当の意味での「権利の主張」にはならないのではないかと感じます。云うのは自由、行動も自由。けれども耳を傾けるひとがいなければ、場を提供してくれるひとたちがいなければ成り立ちません。また周りが関心を持たなければ、権利の主張もなりたちません。だからなのか、SNCFのストライキも3日運行して2日休むというスタイルで曜日は不特定ですし、今年2度起きた航空会社のストも、人の移動が多い金曜日は避けました。もちろん会社との軋轢を最小限にする意味もあったのでしょうが、移動する人の権利・暮らす人の権利を擁護しつつの自己主張のように思えてなりません。たかがストライキ、されどストライキ。この国での自由と権利の在り方の根強さを感じた一面です。

 

権利の主張は守られてこそ、初めて主張できるもの。
プレマシャンティの主張も、多くの方々に守られているんですよね。
プレマシャンティもまた、共存の場です。己とは違うあり方を批判するのではなく、主張を認めたうえで堂々と議論できる、そんな「プレマシャンティ」でありたいとフランスという国で改めて考えています。

この記事を書いた人

プレマシャンティ開発担当。料理人
横山奈保 (よこやま なほ)

日本生まれ、海外育ち。
肉体の極限を追い求める競技者として育ち、肉体と食、食と精神、精神と肉体の関係を知る。現プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

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執筆者紹介

中川信男

中川信男 (なかがわ のぶお)

1999年プレマ事務所設立、現プレマ株式会社代表取締役。 ビーガンジェラートマエストロ 2018年イタリアジェラート協会(SIGA)開催の国際コンテストでダブル受賞

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山口勝弘 (やまぐちかつひろ)

1955年 大阪市生まれ。 アルファウェーブ開発者。

花井良平

花井良平 (はないりょうへい)

学生時代からマクロビオティックを始め、オーサワジャパンにて27年間勤務し、同社社長を歴任。その後、海の精企画部長。現在陰陽ライフ代表取締役

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岸江治次 (きしえ はるつぐ)

20代に桜沢思想に出会いマクロビオティックを始め、新卒でムソー株式会社入社、及び、正食協会にて30年間勤務。現在プレマ株式会社執行役員

横山奈保

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プレマシャンティのお母さん。突き詰め出したら止まらない、研究者気質でマニアックな料理人。

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久野真希子 (くの まきこ)

2010年入社。海外事業担当。「フォーリア」や「コトー・ナンテ」などさまざまな輸入品の取り扱いにはじまり、海外での事業展開を進めています。 現 プレマ株式会社取締役

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山崎美穂 (やまさき みほ)

「仕事と家庭を両立しながら頑張っています!」プレマ株式会社プロモーションセクション プロモーター

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寺嶋康浩 (てらしま やすひろ)

1級電磁波測定士。関西大学工学部卒。
広告制作や宣伝に携わる傍、身体、心、食事、運動4つの面から健康をサポートする
ポラリティセラピーやクラニオセイクラル(頭蓋仙骨療法)を学ぶ。2011年、父の死を機にボディワーカーに転身。全国で述べ1,000人以上の身体と向き合いセルフケアを提供している。趣味は山登り、古武術、ダンス。

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城島淳子 (じょうじま じゅんこ)

自然療法や波動医学を実践。解熱剤や抗生剤等を使わず3人の息子を育てている。九州在住でご当地商品の開発担当。

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峰村東子 (みねむら はるこ)

発酵などの実験・体験が好きなみそソムリエ。家にある発酵中の瓶は数知れず。 まれに個人で調味料作りのワークショップ開催。週末は卓球に勤しむ2児の母。プレマ株式会社 東京在住スタッフ。

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上ヶ谷友理 (うえがたに ゆり)

娘たちは2人とも生まれつき卵・牛乳アレルギー&アトピーで、小さいころは食べるものや日々の生活に四苦八苦していました。これからは自分自身の健康も意識しながら、前向きに笑顔で過ごしていきたいです!

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堂尻友子 (どうじり ともこ)

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林美緒 (はやしみお)

2017年入社。プロモーションセクション プロモーター。
プレマルシェ・ジェラテリア 店長。
興味のあることは、考える前にとりあえず行動。
最近のマイブームは、ランニングと自己流の筋トレ。

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西村初美 (にしむらはつみ)

京都生まれの京都育ち。2013年よりプレマ勤務。
典型的なO型と言われます。考えるより先に行動してしまい後から困ることも多々。犬と小学生との世話に明け暮れる日々です。

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望月索 (もちづき さく)

人一倍不摂生な出版仕事人が37 歳、40 歳、44 歳で出産、育児の経験も積み、健やかな暮らしについて学び合う協会の設立メンバーに。編集、ライター、一般社団法人日本マクロヘルス協会理事。