朝食は持ち込むから要らない、肉も要らない、魚も要らないと、3回もワガママを言って栄養士さんに嫌われ始めているかもしれないとの不安から、「オムレツも要りません。動物性は一切要りません。」がなかなか切り出せません。
寝たきりでなければ何回でも要求したかもしれませんが、大腿骨が折れたまま、添え木もアイシングも何の手当てもされずにホッタラカシにされて弱虫になってしまったようです。
検査でベッドから移動したりレントゲンでポーズを取らされる時の神経直撃のような大激痛を経験したため、これ以上ワガママを言って栄養士さんから看護師さんにチクられ、乱暴に扱われることを警戒したのかもしれません(笑)。
それよりも、入院して3日目になっても一向にウンコが出ないという、これまた生まれて初めて経験する新たな難題にぶつかってしまいました。
子供の頃から便秘は一度もなく、朝一の定期便が当たり前だったのが、急に寝たままオムツで排泄しろと言われても簡単にはできません。
まず、横になったまま排泄したことがなかったので息み方がわからないこと、それとオムツの中に出して看護師さんやヘルパーさんに下の世話をしてもらうことの羞恥心。
ウンコって見られるのが恥ずかしくないですか?
臭いをかがれるのも嫌ですよね。
子供の頃、母親にはチェックされましたが、大人になってからは女房にさえ一度も見せたことも見られたこともありません。
次から次へと初体験のことばかりで、結局、食事どころではなくなり、オムレツはそのまんま。
3日も出ないことの焦りから、ついに看護師さんに浣腸をお願いすることになりました。(続く 笑)