プレマシャンティ開発チームの花井です。
タンポポコーヒーをご存知でしょうか?
タンポポの根を掘って洗って乾燥させ、刻んで焙煎したコーヒー風飲料です。欧米では古くから、コーヒーの代用として飲まれてきました。
漢名を蒲公英(ホコウエイ)と言い、辞書を引くと「漢方で全草を健胃・解熱・浄血・催乳薬などに用いる」と記されています。
地中深くまっすぐ伸びる根は陽性の証。
キンピラにすると、ゴボウのキンピラより陽性な滋養強壮食になります。
市販のタンポポコーヒーの原料は大半が中国産ですが、国内でも食用に栽培がはじまっています。プレマシャンティの「国産たんぽぽコーヒー」は、岡山県で栽培されたセイヨウタンポポの根を収穫し、焙煎したものです。しかも化学合成された農薬や肥料を使わず、契約農家の指定圃場で栽培された原料です。
野生のタンポポがあるのにナゼ契約栽培?と疑問を持たれるかもしれませんが、野生のタンポポが育つ野原や畔の多くは、除草剤が撒かれていたり、排気ガスで汚染されていたり、動物の排泄物が付着していたりと、食用にするにはためらう環境で育っていることが多いのです。
西洋でコーヒーの代用として扱われてきたこともあって、「タンポポコーヒー」と呼ばれますが、コーヒーとは一風違い、どちらかというとハーブティに近い味わいです。抽出したお茶は、まるでコーヒーのような濃い茶色。風味も香ばしく、少し甘みを感じます。ノンカフェインなので、妊娠中や授乳中の方、お子様にもお勧めです。就寝前に、麦茶や番茶では物足りないかなというときにも最適。ティーバッグをカップに入れて140㏄の熱湯を注ぐだけで、頂ける手軽さも魅力です。濃い目の味が好きな方は、少し多めのお湯で煮出して頂いたり、少量のお湯で煮出した濃縮液をエスプレッソのように召し上がって頂いても。
岡山での本格的な栽培が始まってからまだ年数も浅いため、生産者も試行錯誤を繰り返しています。たんぽぽはもともと自生している植物で、栽培種ではありません。気候の変化に耐性が高く、病害虫もつきにくいので、「栽培」には大きな苦労はないと云いますが、どのくらいの年数をかければ「理想的な根」になるのか、同じ県内でも栽培地の違いによって微妙にかわってくるようです。今はまだ契約農家や圃場も限られています。そのためご紹介できる「タンポポコーヒー」の量は、収穫される根の量によって毎年異なります。