横山@チームプレマシャンティです。
12月にご紹介を始めた、イランからやってきた天日乾燥の果実たち。
キウイフルーツやレーズンなどは別として、
日本で暮らすひとたちの身近になかったフルーツが
素知らぬ顔で鎮座しています。
例えば、ホワイトマルベリー。
例えば、バーベリー。
なじみがないのは、名前もですが・・・
香りや見た目、味もなじみがないようで、
ホワイトマルベリーは残念ですが、お客様のお口にあわず
早速、「出戻り」さんが出てきました。
マルベリーの形は・・・ちょっとグロテスクです。
敢えて「甘い・辛い・酸い・苦い・塩辛い」の五味に振り分けるなら、
「甘い」でしょうが、未知との遭遇は、形だけではない様子。
甘さは、モラセスとか、黒砂糖のような
酸味と濃厚な甘さが混在した大地の味。
奥の方に残る土臭さが、サトウキビの雑味とは、
全く違う甘さだと認知させます。
似たような味を口にしたような気がするのですが、
どこだったか思い出せない私にとっては、
居心地の悪い思いをする味です。
養蚕が盛んだった日本には、桑がたくさん生えているのに、
白桑の実と日本の桑の実は、味が全く違います。
日本の桑の実は、赤から徐々に完熟すると、
とどめ色と云われる赤紫から青紫、黒紫色に変わります。
赤い実は酸味が強く、熟すにつれ甘味が濃くなります。
黒紫の実は、ほんのり甘く、熟していても時折すごくすっぱいのがあって、
ジャムやジュースにしたほうが、美味しく頂けるようです。
黒紫のマルベリーのドライフルーツは、生で食べたときとにた味で、
すっぱさと渋さのなかに、ほんのりとした甘さを感じます。
これに対して、白い実をつける桑。
白い実をつける桑の木も、原産地の中国では葉を養蚕に、
根皮や葉は伝統的に、薬として活用してきました。
白桑は成長が早く、環境に適応しやすいこともあってか、
インドシナ半島、トルコやアメリカ合衆国、オーストラリア、イランなど、
世界各地に分布しています。
完熟前は酸味が強い赤色系の桑の実に対して、
白桑の実は未熟でもほんのり甘いと云います。
熟すと甘さが勝ちます。
甘さと苦さ、酸味が複雑に絡み合う、
よく聞く表現を借用するなら「自然の味わい」。
ミネラル豊富そうな味?
もしくは、身体に良さそうな味という云い方も。
ヨーロッパによくあるスペインカンゾウを使ったリコリス菓子みたいな
食べ慣れてくると癖になる系の味かもしれません。
酸味の強いバーベリーは、アルコールが好きな方や
生活リズムが乱れがちな方の強い味方です。
ホワイトマルベリーは、もっと女性よりでしょうか・・・。
後は普段から画面を見たり、文字を追いかけたり、
目をたくさん使う人に。
カカオ分が高く、ミルクの入らないダークチョコレートと
相性が最高に良いのも女性向きかも。
幸せ~~になれるダークチョコに、ホワイトマルベリーで、
女子力アップ!のお手伝いができるかもしれません。
一時期猛威を振るったスーパーフードブームでは
想像を超えて個性的な味のものがたくさんあったので、
ホワイトマルベリーもいけるかな~と思いましたが、
「未知との遭遇」のレベルが高かったのかもしれません。
少なくとも、クコ(ゴジベリー)よりは「普通!」だと思ったのだけど、
私の味覚だけだったのかしら・・・と首をかしげています。
ホワイトマルベリーも、バーベリーも、「食品」だけれど、
一度に沢山食べられるものではありません。
甘いものがないと口が寂しくなる方には、
少量で満足できるこの子たちはおすすめです。