はじめまして。
しいたけ屋「武久」4代目あととり娘の武久景子です。
日本人が発見したうま味は、「UMAMI」として世界から注目されています。
これは昆布のグルタミン酸、かつおのイノシン酸、そしてしいたけのグアニル酸の3大うま味成分のことです。昆布、かつお、しいたけと聞いて思い浮かぶは、「だし」ではないでしょうか。「UMAMI」は、日本料理には欠かせない要素のひとつです。私達日本人は淡白な味の米を主食とし、植物性を主とした副菜に、昆布や椎茸、かつおなどからとっただしでうま味を加え、美味しく食べる工夫をしてきました。
皆様は日々どんな食生活を送っていらっしゃるでしょうか。
我が家では、昔から母が椎茸や昆布、いりこでだしをとり、お味噌汁を作っていました。一人暮らしで、ファーストフード、コンビニエンスストアで食事を済ませ、いつもだるい眠いきついの三拍子の毎日を過ごしていた頃もありましたが、実家に戻り食を正すと自然と身体が元気になるのを感じました。
「食は身体を変え、心を変え、考え方を変え、そして生き方さえも変えてくれるもの」。母として我が子に伝えられる愛情。料理はそんな愛情の一つではないかと思いますし、だからこそ「UMAMI」を口にするだけで、私達は心がホッとほぐれるのかもしれません。