もういくつ寝るとお正月~♪♪の前にクリスマスがありますね。
昭和30年生まれなので、クリスマスよりもお正月を盛大に祝う年代ですが、たまたま通っていた近所の幼稚園が教会だったので、きちんとクリスマスの儀式をした覚えがあります。
劇で羊飼いの役を演じたこともありましたが、調べてみると羊飼いはイエス・キリストだったのですね。
幼稚園の先生から教わっていたのかもしれませんが、まったく意味もわからず演じていました。
花井家の菩提寺は曹洞宗ですが、両親は戦争でひどい目にあったせいか無神論者で、「神も仏もいないよ」と言われて育ちました。
実家には神棚もなければ仏壇もなく、墓参りの習慣もなかったので、今でも先祖代々の墓がどこにあるのかを知りません。
なので、クリスマスそのものには何の意味もなく、子供たちがねだるので仕方なくケーキとチキンを出していたようです。
昭和30年代のケーキは、まだ生クリームではなく、ロウのように固いクリームのケーキで、苦手な味でした。(「バタークリームケーキ」というのでしょうか?)
商店街の肉屋の店頭では七面鳥ならぬニワトリの丸焼きがグルグル回って美味しそうな匂いを放っていましたが、丸焼きは贅沢品で一度も食べたことがなく、母親がフライパンで揚げる骨付きモモ肉の唐揚げでした。
それでも年に一度のご馳走で、とても美味しかったことを覚えています。
朝、目が覚めたら枕元にプレゼントが・・・なんて時代ではなかったので、プレゼントはありません。
当時の子供にとっては、お年玉がもらえるお正月のほうが何より楽しみだったのです。
マクロビオティックを始めた昭和50年頃、日本CI協会では桜沢里真先生が会長をされていて、世界中から里真先生を訪ねてお客様が来られていたので、毎月パーティーを開いて誕生月の会員を祝ったり、クリスマスやお正月を祝ったりしていました。
お正月のパーティーにはマクロビオティック特製のおせち料理が出されましたが、クリスマスパーティーにクリスマスらしきご馳走が出たかどうか記憶にありません。
デコレーションケーキもなければチキンもどきもなく、ご馳走といえば小麦のグルテンを蒸してパン粉をつけて揚げたコーフーカツが定番の時代でした。
今ではマクロビオティックもベジもヴィーガンも、美味しくて華やかな料理が創作され、隔世の感がありますね。