昭和50年代前半、マクロビオティックを学ぶために日本CI協会に通い始めた学生の頃、2階の講演会場には灰皿が各テーブルに置かれていて、自由に吸うことができました。
講師の先生にもヘビースモーカーの方がいて、休憩時間には部屋中煙だらけになりました。
「タバコは食べるものではないので吸っても大丈夫」
「タバコを吸うと、煙で燻される燻製のように身体が締まって陽性になる」
なんて屁理屈をこねてタバコを肯定する先生もいらっしゃいました。
それに対して、
「煙は上に昇るから陰性ではないか?」とか、
「タバコの煙は紫煙というぐらいだから陰性だ!」
と陰陽で反論したこともありました。
当時は、歩きタバコして吸い殻を道路にポイ捨てするのは当たり前、駅のホームで吸って線路にポイ捨て当たり前という、今では考えられない時代でしたので、どこで吸ってもOKでした。
その後、CIにタバコが大っ嫌いな男性スタッフが入り、2階に住み込むようになったため、講演会場は禁煙になりました。
声の大きい陽性な男の勝ちでした。
昭和54年にオーサワジャパン入社時も、男性社員は全員スモーカーでした。
タバコの煙が苦手な女性社員もいましたが、我慢させられた時代でした。
実は、高校時代からズーっと吸い続けていましたが、平成16年8月にタバコが不味くて吸えなくなる風邪を引いてしまい、10日間ぐらい吸わなかったところ、風邪が治っても吸いたくなくなり、自然にやめてしまいました。
その翌月、オーサワジャパンから日本CI協会に異動になり、CIには喫煙場所もなかったので、ちょうどいいタイミングでやめることができたのでした。
17歳ぐらいから吸い始めて49歳でやめるまで32年。
その後も、お酒の席などでもらいタバコをすることもありますが、習慣で吸っていた頃と違い、体調がよければ美味しく、悪いと不味くて吸えないという“健康のバロメーター”になっています。
そういえば、オーサワジャパンの創業社長の田中波留子さん(PUネーム:フローラさん)やマクロビオティック指導家の田中愛子さん(PUネーム:カタリーナさん)もタバコを嗜まれていましたが、それぞれ90歳、93歳と長寿でした。