もうすぐお正月ですね。
お正月といえば、おせち料理。
40年以上前の学生時代、日本CI協会の料理教室で桜沢里真先生からおせち料理を習いました。
それまで、おせち料理といえば、愛知県豊橋市の実家で、父親が勤務していた食料品店の手づくりおせちを食べるだけで、世間のおせちを全く知りませんでした。
田作り、数の子、黒豆、紅白かまぼこ、伊達巻、栗きんとん、昆布巻き、紅白なますなどはお店で購入し、煮しめだけ母親が作っていました。
食あたりを恐れたのか、海老や鯛の焼き物などは買いませんでした。
そのせいか、おせち料理は子供にとって、それほどご馳走ではなかったのです。
実家の向かいが米屋さんで、機械搗きですが、搗き立ての伸し餅が30日に届き、31日に切ってザルに入れておきます。
小学校の低学年ぐらいから伸し餅を切るという役割になり、子供には大変な仕事でしたが、ふだんは触らせてもらえない包丁を持たせてもらえるので、ちょっと大人になったようで楽しくもありました。
豊橋を離れても正月には必ず帰省していたので、このおせちを50年ぐらい食べ続けてきましたが、40年以上前の学生時代、里真先生からマクロビオティックのおせち料理を教わった年に、それを実家で手作りして親兄弟に食べてもらったことがありました。
動物性素材は一切使わなかったと記憶しています。
擬製豆腐とかポチロンロールとか、それまで見たことも聞いたこともないような料理も作りました。
一生懸命に作ったので誰からも文句は出ませんでしたが、見た目も味も里真先生が作られたものとは程遠いもので、一度きりで終わりました。
そして今、某自然食宅配業者からおせちセットを購入し、煮しめだけ手作りするという実家スタイルが定着しています。
大晦日におせちをお重に詰め、お銚子に本みりんを注いで屠蘇散を浸しておいて、お正月を迎えます。
来年65歳になりますが、いくつになってもお正月が近づくとウキウキわくわくするものですね。
2020年も良い年でありますように!