「お前は陰性だから北(東京)へ行ったらダメだ!」
6歳上の長兄からいきなり言われたのが高校3年の時。
北は陰性だから陰性体質には合わないとのこと。
愛知県に住んでいたので東京は少しだけ北ですが、
勝手に陰性体質と決めつけられ、
東京の大学受験を考えていたので、とんでもない話でした。
幸い信用しなかったので東京に来ましたが、
マクロビオティックとの出会いはメチャクチャ悪印象で始まりました。
長兄は学生運動くずれで大学を中退し、
東京の東小金井で「ゴキブリ村」というコミューン(共同体)を作って、
玄米食をしながらヒッピー生活を送っていました。
健康にいいからと母親を説得して実家に玄米食を導入。
圧力鍋で毎朝シュッシュッシュッシュと玄米を炊く音で目覚める生活になりました。
白米を玄米に変えただけの食生活ですが、
初めての玄米ご飯は美味しくもなく不味くもなく、といったところでした。
ある日、母親と昼ごはんを食べながらテレビを見ていると、
玄米を食べると精力がアップするというコメントが流れ、
「そういえば、お父さん、最近強くなったみたい・・・」
と頬を赤らめながらポツリとひと言。
気まずくなって何も言い返せなかったことを覚えています(笑)。
そんなこんなで理論を全く知らずに玄米だけ食べるマクロビオティック生活が高校時代に始まったのです。