二十歳でマクロビオティックと出会い、2年かかって砂糖をやめることができましたが、砂糖の代用品となったのが南瓜。
それまでは特に南瓜好きというわけではなく、出されれば普通に食べるというぐらいでした。
むしろ子供のころ好きだったのは人参。
煮物は人参臭さがあるのでちょっと苦手でしたが、母がパンのおかずに毎回作ってくれた人参炒めが大好物でした。
千切りにした人参を胡麻油でよーく炒め、塩コショウするだけ。
しんなりと柔らかくなるまで炒めると人参臭さが飛び、とっても甘くなるのです。
これ、花井家の子供達にも好評で、パン食の時は山のように作りました。
現在、それぞれの家庭に受け継がれて孫達も好きなようで、花井家に4代続く伝統料理です。
話を戻して南瓜。
マクロビオティックを始めて砂糖断ちに苦労している頃、身体が欲したのが南瓜だったのです。
一口大に切った南瓜と回し切りした玉ねぎを炒め、水を入れて柔らかく煮て塩と醤油で味を付ければ、人参炒めとは違った、南瓜特有の甘い一品の出来上がり。
あまりご飯のおかずには向いていませんが、甘いものが欲しくなった時、むさぼるように食べました。
マクロビオティックでは、人参も南瓜も野菜の中では身体を温める陽性な部類に入りますが、寒がりで陰性体質だったので、自然に身体が要求したようです。
時々、「食物の陰陽表」を見て、身体が何を欲しているかで、その時々の陰陽診断をしてみるのも勉強になりますね。
南瓜が食べ頃になって店頭で見かけるようになったので、つい南瓜の話になってしまいました。