昭和54年にオーサワジャパンに入社して驚いたことの一つに、先輩方が皆さんお茶好きだということがあります。
マクロビオティックを始めた学生時代、大森英桜先生の教えを忠実に守り、玄米ご飯を一口100~200回噛んで食べていました。
一口ごとに口の中は唾液で一杯になりますので、食べ終わった後に喉が渇くということがなく、そのため食後にお茶を必要としませんでした。
ところが、オーサワの先輩方は昼食後、必ずデスクでお茶を飲むのです。
人によっては仕事中にお茶を飲む方もいました。
昼食の食べ方を見ると、皆さんせいぜい一口10回とか20回ぐらいしか噛んでいません。
玄米ご飯に胡麻塩をかけますので、喉が渇くはずですね。
よく噛むことの効用の一つは、胡麻塩をかけても食後に喉が渇かないこと。
喉が渇かない利点は、水分の摂り過ぎにならないこと。
それに、水筒やペットボトル等を持ち歩かなくてすむこと。
あと、災害時でも喉が渇かないので、自販機やコンビニで飲み物が売り切れになっても、しばらくは耐えられること。
さらに、身体中の水分が集まって唾液になるので、一口200回も噛むと一日で1㎏ぐらい簡単に痩せられること。(これ、お金のかからない最強のダイエット法ですが、個人差があります)
マクロビオティックを始める前の高校時代のベスト体重は52kg。
大学で上京して一人暮らしで不規則な生活になり、あっという間に45㎏まで落ちましたが、マクロビオティックを始めてからは48㎏前後で安定し、40年経った今でもほぼ同じ体形を維持しています。
貧相に見えるかもしれませんが、身体は軽く、快調です。
分搗き米や白米でも噛めないことはありませんので、せめて初めの一口だけでも200回ぐらい噛んで唾液をたっぷり胃に送ってやると、消化吸収がよくなりますので、お試しください。
米を噛むと動くことから「米噛み=こめかみ」といい、よく噛むことで脳が発達するともいわれています。