森下敬一先生の本を読みながらユルユルの玄米食を続けていましたが、大学3年生だった1976年の春に日本CI協会が小田急線の東北沢駅近くの4階建てのビルに移転してから初めて会員になり、マクロビオティックの勉強を始めました。
それまでのCI協会はJR中野駅北口の中野ブロードウェイ4階にあり、狭い事務所とオーサワジャパンの売店があるだけで、何回か行ったことはありましたが、講演会や料理教室は別会場だったため、勉強意欲がわきませんでした。
移転先の東北沢のビルは、1階にオーサワジャパンの売店と事務所、2階は講演会場と書籍売り場、3階は料理教室、4階はCIの事務所になっていました。
マクロビオティックの勉強のためにまず手にした本は桜沢如一先生の「魔法のメガネ」。
初心者向きと勧められましたが、陰だの陽だのと訳の分からないことがたくさん書かれていてチンプンカンプン。
続けて「永遠の少年」、「新食養療法」、「無双原理・易」、「宇宙の秩序」と読み進めましたが、本だけではわからないことだらけ。
そこで、大森英桜先生の勉強会と桜沢里真先生の料理教室に通うようになり、少しずつマクロビオティックの理解を深めました。
初めは大森先生の月2回の定例勉強会と里真先生の週一の料理教室に通い、翌1977年に始まった大森先生の正食医学基礎講座は初級、中級、上級がそれぞれ前期と後期に分かれて2泊3日の泊まり込みの勉強会が1年間に6回も開かれましたが、せっせとバイトして全部に参加し、晴れて第一期修了生の免状をいただくことができました。
料理教室も里真先生の教室に2年間通い、出席回数としては師範科卒業なのですが、医学講座と違って料理教室の免状は有料だったため、初級の免状しか持っていません。
当時、里真先生はすでに70代後半でしたが、それはそれはお美しく、気品があり、笑顔がとってもチャーミングな方でした。
女性には厳しかったのですが、料理教室では数少なかった二十歳そこそこの男子学生には優しく、世界中を旅慣れていたせいか、腰まで伸ばした長髪でも何もおっしゃられませんでした(笑)。