40年以上前の学生時代、兄 花井陽光に勧められて桜沢如一先生の本を読みました。
読みましたというより、読もうとしました。
入門書といわれる「魔法のメガネ」です。
マクロビオティックの予備知識がほとんどないまま読もうとするのですが、陰だ陽だとチンプンカンプンで、まったく理解不能な世界でした。
やたらとカタカナが多く、独特の口語調の書き方にも抵抗がありました。
いま読み返せば、これほどわかりやすいマクロビオティックの入門書はないのに、その頃は読めなかったのです。
そこで手にしたのが森下敬一先生の本。
森下先生は、国際自然医学会の会長でお茶の水クリニックの院長でした。
書名は忘れてしまいましたが、自然食品店でよく見かけた入門書でした。
とても読みやすく、わかりやすい内容で、自然食の階段を一段一段上らせていただき、桜沢先生の世界の入口まで辿り着くことができました。
その後、国際自然医学会主催のイベントで何度か森下先生のお話をお聞きしたことがありましたが、平成16年から18年の日本CI協会勤務時代に先生をお招きして3回連続講座を開催させていただきました。
その時のテーマは
第一回「血液はどこで造られるか」腸管造血と経絡造血のシステムについて
第二回「癌・慢性病に対する浄血療法の基礎と臨床」正しい食事で自然治癒力をアップ
第三回「森下世界的長寿郷調査団 30年の足跡と実績」長寿者に学ぶ自然医学の原点
当時、先生は70代後半でしたが、まだまだお元気で毎回3時間ずつ精力的にお話いただきました。
そんな森下先生が昨年末12月31日にお亡くなりになられました。
前日までお元気だったそうで、91歳の大往生です。
先生のご冥福をお祈り申し上げます。