歯の種類と本数は「切歯」8本、「犬歯」4本、「臼歯」20本の32本です(親知らずを含む)。
切歯は野菜を噛み切る、犬歯は肉を引き裂く、臼歯は穀物をすり潰す働きがあります。
従って、野菜と肉と穀物の割合は8:4:20=2:1:5の割合がいいといわれています。
つまり、肉を食べる場合は、肉の2倍の野菜と5倍の穀物を摂ることが理にかなっているのです。
しかし、歯をよく見ると、犬歯は肉食動物ほど尖っていません。
個人差がありますが、肉どころか、魚すら引き裂くことができないほど先が丸くなっていることもあります。
そのような場合は、肉を食べることに関しては「退化」しているといえるでしょう。
鏡で見るか、指で触ってみて、犬歯の先が尖っていなければ肉食や魚食には向いていないということではないでしょうか。
試しに生きた動物に咬みついてみるといいでしょう(冗談です)。
そして、せっかく穀物をすり潰す臼歯があるのですから、しっかりと噛んで、すり潰しましょう。
よく噛むと唾液の分泌が促進され、消化吸収もよくなり、また脳にも刺激を与えます。
唾液の働きには、潤滑作用、粘膜保護作用、洗浄作用、消化作用、溶解作用、緩衝作用、抗菌作用、再石灰化作用などがあり、噛めば噛むほどこれらの働きが活発になります。
時間がない、面倒くさいと言わず、せめて最初の一口だけでも200回ぐらい噛んで唾液をたくさん出すことをおすすめします。