桜沢如一先生にはお目にかかれませんでしたが、海外で活躍された先生のお弟子さん達には、ほぼ全員お会いすることができました。
アメリカ東海岸の久司道夫・アヴェリーヌさんご夫妻、西海岸のヘルマン相原・コルネリアさんご夫妻、ブラジルの菊池富美雄さん、ベルギーのクリム吉見さん、ドイツの中村エブさん・・・。
学生時代に日本CI協会で講演を聞いたり、オーサワジャパン入社後にCIの講演やマクロビオティック食品の輸出入のお話などでお会いさせていただきました。
皆さん若者には優しくて親切で、いろいろなお話を伺うことができました。
マクロビオティックや玄米食の未開の地での苦労話を、それはそれは楽しそうにお話されていました。
菊池富美雄さんの講演をCIの依頼でビデオ撮影したことがありますが、直立不動で左右に全く動かずにお話されるので、ビデオカメラを一度設置したらファインダーを覗く必要がないほど、とても陽性な方でした。
ヘルマン相原さんは、オーサワ・アメリカのボブ・ケネディ社長と懇意にされていて、オーサワジャパンが仕入れていたカリフォルニア産のオーガニック・ドライフルーツの商談にも加わっていただきました。
久司道夫さんは、ビジネスとしてもマクロビオティックを普及しようとされていて、CIのみならず、オーサワジャパンにも好意的に接していただきました。
クリム吉見さんは元CI会長の勝又靖彦さんの従兄で、とても穏やかにお話される紳士的な方でした。
中村エブさんは議論好きで、いつも誰かをつかまえては、どっちが陰だ陽だと議論をふっかけていました。
カタカナ名が多いのは、お弟子さん達が海外で活動する際、外国の方が名前を覚えやすいようにと桜沢先生がつけられたもので、PUネームといいます。
PUとはフランス語でLe Principe Unique = ただ一つの原理、無双原理、宇宙を貫く根本法則のこと。
昭和20年代からお弟子さん達を海外に送り込み、日本より先に海外でマクロビオティックを広めた後、逆輸入して日本にも広めることに成功しました。
日本で活躍された方々も、桜沢里真先生の妹でオーサワジャパン創業社長の田中波留子さんはフローラさん、日本正食品研究所々長の佐々井譲さんはマックさん、正食協会々長の山口卓三さんはアルカンさん、リマ・クッキングスクール顧問の田中愛子さんはカタリーナさん、最後のお弟子さんでCI会長の勝又靖彦さんはトーマスさんと、皆さんPUネームで呼ばれることを誇りにされているようでした。