昨日10月27日(日)、中野セントラルパークで開催された「自然栽培フェア」に行ってきました。
今年で7回目だそうですが、年々出店者が増え、来場者も増えているようです。
自然栽培とは、農薬や化学肥料を使わない有機栽培とは違い、有機肥料も使わない栽培方法のことです。
世界救世教の岡田茂吉教祖が提唱され、信者の農家は一部もしくは全部の農地を信仰のために自然農法で栽培していました。
マクロビオティック提唱者の桜沢如一先生の著書にも「無肥料栽培」という言葉が随所に出てきますが、桜沢先生は救世教の岡田茂吉教祖と懇意にされていたようです。
昭和54年にオーサワジャパンに入社してしばらく、毎年12月1日に熱海で開催された世界救世教の大祭に参加させていただきましたが、桜沢里真先生はVIP待遇でした。
その後、オーサワジャパンで商品開発の担当になり、全国の生産者やメーカーを訪ね歩きましたが、自然栽培は商売ではなく信仰のためなので、自然栽培の農産物を積極的に売り込む農家はほとんどいませんでした。
それをいいことに、信者でもないのに自然栽培と偽ってぼろ儲けしていた農家もいましたが、バレて業界から干されてしまいました。
「自然農法 わら一本の革命」の著者である福岡正信先生は、救世教の自然農法とは一線を画していましたが、「自然農法」という言葉を世の中に広められました。
有機JAS法によって有機栽培が認知されたように、今後は自然栽培も有機栽培とは区別されて認知される日が来ることでしょう。
いずれにしても、身体に優しく、地球環境にも優しい農業であり、生き方です。