昨日10月1日の朝日新聞によると、全国の公立小中学校の普通教室のエアコン設置率が9割に達し、13都道府県で100%になったとのこと。
https://news.yahoo.co.jp/articles/bb0edad78d6001d73b0f62913b71f9760e1fcddf
昭和30年生まれですが、子供の頃、冷房があったのは銀行と百貨店だけでした。
愛知県豊橋市の実家にエアコンが設置されたのは昭和40年代後半の高校生の頃だったと記憶していますが、昭和60年に家を建て替えるまでは、エアコンがあるのは居間だけでした。
小中学校も高校も大学も、教室に冷房は一切入っていませんでしたが、それが当たり前だったので、何ともありませんでした。
この話をすると、当時の夏は今ほど暑くなかったと反論されることがありますが、子供の頃、夏休みの宿題で気温を記録した経験があり、真夏は35℃ぐらいまで上がっていましたので、今とさほど変わりはありません。
気象庁のデータで愛知県名古屋市の年ごとの最高気温を調べると、明治時代でも36℃を超える日がありましたし、昭和30年代(1955年~)には38℃を超える年が3年もありました。
戦争中の1942年(昭和17年)には39.9℃を記録しています。
逆に最近では、2009年と2018年は35℃にとどまっています。
だから、子供の頃は暑くなかったから冷房がなくても平気だったというのは間違いなのです。
マクロビオティックに「身土不二」という大原則がありますが、身と土はひとつ、つまり、生き物は環境によって生かされているので、その土地で採れた旬のものを食べることが自然の理にかなっている、という教えです。
夏に採れるキュウリやトマトは身体を冷やす働きが強いので、夏に摂るぶんには問題ありませんが、これを冷房の効いた部屋で食べたら身体が冷えてしまいます。
また、冷房が効いているからといって、肉や根菜類など、身体を温めるものばかり摂ると、外出した時に暑さに耐えられない身体になってしまいます。
冷房の効いた教室で勉強して、体育の時間だけ炎天下の運動場や体育館では、身体のバランスを崩し、かえって熱中症になりやすいのではないでしょうか?
花井家ではエアコンは各室に設置されてはいますが、子供3人が巣立ってからはほとんど使わなくなり、今年の夏は一度も使いませんでした。
常温で大汗をかいているので、熱中症にもなりません。
身体の健康のことを考えれば、小中学校の冷房率9割は由々しき問題であり、常温生活に戻したほうがいいでしょう。